あるピアニストの一生

1984/12/23(日) 冬の音楽会  

<レベル1~5>

1(うた).おどろう楽しいポーレチケ
2.行進
3.くいしんぼ、フォークダンス
4.たいこ、ほたる
5.バイエル97番
6.サンタルチア、おおスザンナ
7.なつかしい昔(ベイリー)、チャイニーズセレナーデ(フリーゲ)
8.スワニー河、セレナータ(パーマー・レスコ)
9.野うさぎと猟犬(トンプソン)、天国と地獄(オッフェンバック)
10.禁じられた遊び、素直な心(ブルグミュラー)
連弾 ジングルベル、ほたるの光
センセイ ナニカヒクカモシレナイ

<レベル6~9>

1.キャリプソルンバ(パーマー・レスコ)、星のワルツ(プレイナード)
2.トランペット行進曲(ヴェルディ)、月見草の花
3.トランペット行進曲(ヴェルディ)、シエラザード(リムスキーコルサコフ)
4.素直な心(ブルグミュラー)、銀河鉄道999
連弾 マンボ(物部一郎)
5.ドリア風メロディー(パーマー・レスコ)
6.ファウストのワルツ(グノー)
7.回転木馬、おどけた曲(トンプソン)
8.コンドルは飛んでいく、ワルツ(湯山昭)
9.レーシングカー、ホップステップジャンプ(湯山昭)
10.ソナチネ(カバレフスキー)、タランテラ(ブルグミュラー)
先生 ノクターン 遺作 cis(ショパン)

<レベル10~>

1.雨にぬれても、イェスタデイ
2.雨にぬれても、ソリテアー
3.はじめての悲しみ(シューマン)、メヌエット(ビゼー)
4.木曜日のソナチネ 3楽章(湯山昭)、ヴェニスのゴンドラの唄(メンデルスゾーン)
5.恋はフェニックス、美しく青きドナウ(J.シュトラウス)
6.エコセーズ(ベートーヴェン=ブゾーニ)
7.春の歌(メンデルスゾーン)、ワルツOp.69の2(ショパン)
8.アムプロムプチュOp.90の2(シューベルト)
9.ワルツOp.69の1(別れ)、Op.64の1(子犬)(ショパン)

先生 ソナタOp.53 ワルトシュタイン(ベートーヴェン)

生徒数 29人

 「入門」「初級」「中級以上」ではなくレベル表記に戻した。不評だったんでしょうか、やはり2部の最後とかに弾いているのに初級と言われたらあまりいい気はしないでしょうからねえ。生徒のほとんどが初級以下だということになると、この教室は大丈夫かという話にもなってしまう。
 レベルというのは1人1人の生徒に便宜上貼っておく無色の数字、入門やら初級やらはその解釈である。一般的に先生の役割というのは生徒に貼られた数字やらなんやらに解釈を付けてやることだが(数字自体を作るところからやったのが父のすごいところ。蛇足であるが教育者たるものはただの評価の貼り付け屋さんに堕することだけは避けなければならない。貼るのは人工知能にでも貼らせておけばよい、貼った上でその子の人生全体を包括しうる固有の解釈を伝え合うところに人間的な交わりが生まれる、そこから先を教育というのである)、レベル10までが初級で20までが中級というのは、あくまで父自身にとっての解釈である。
 ピアノ音楽の世界をある程度の高みから見渡せる者にとってはそれは妥当な解釈であろう、しかし妥当性は問題ではない。生徒によってはエリーゼが上級でそれ以上は全部神様だと思っているかもしれないし、レベル10で卒業だと思っているかもしれない。ある意味で先生側の解釈の強制になってしまっている。解釈の許容性と共有性の問題なのである。その点で反発を招くは必然であったろうし、レベル表記に戻してよかったと思う。
 バイエルが1曲だけある、これは再評価したのではおそらくない。別の先生から移ってきた子でその仕上げが残っていたのか、もしくはどうしても譲らない親の意向があったかであろう。ソナチネがほとんどない珍しい回でもある。

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