ピアノ教材研究
閻魔帳内の難易度について
Q1.なぜ難易度が28という中途半端な数までなのか。
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そもそもは私の教室で腕前を示す数値だったのです。レベルの7とか10とかいう感じで。それでレベル7の生徒用の教材が難易度7。難易度の方は28までですが、レベルの方は30まで。すなわちレベル29は難易度28の曲を含めて、一人でリサイタルが開ける程度の腕前。レベル30は国際コンクールに入賞できるくらいの腕前、ということです。(実際はもう少し複雑な歴史があるのですが、どうでもいいようなことなので割愛)
Q2.難易度を決める際の速度は、楽譜に記載されている速度でしょうか。
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結論から言うと違います。ええ、非常に曖昧な表現ですが、普通の生徒が普通に努力したらこれくらいの速度だろうな、というくらいの速度です。
作曲者もしくは編著者によってメトロノームで指示されているスピードは、その曲の理想型のスピードです。従って普通の生徒の普通に仕上がるスピードよりは相当速いです。どれくらい速いかと言われると困るのですが、ブルグミュラーの大特集に各版のテンポをのせていますが、あの内シンコー(バトラー)版の遅い方のスピードが、多少参考になるかもしれません。曲によっては半分くらいのスピードです。
一般に速めの曲ほど、理想型のスピードと実際のスピードの差が大きく、ゆっくり系の曲はほとんど差はありません。また初級ほどその差は大きく、上級では差は少なくなってきます。
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難易度については、古~い歴史がありまして、30年ほど前に私がピアノを教えはじめて間もない頃、チェルニー等の練習曲を基準にして、最初作成しました。
それ以降修正に修正を重ね(細かい経緯は省きます)、現在は曲数が膨大となり、他の何かに依拠する必要もなくなっております。もちろんチェルニーも基準ではなくなっております。
過去に調べたおそらく1万曲以上の曲を難易度の低いものから順に並べて線引きした、というのが、現在最も実状に近いかと思います。