あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

メリカント ピアノアルバム  全音楽譜出版社

 ばっはさんのリクエストにより「メリカントピアノアルバム」を調べてみます。メリカントはシベリウスより少し後のフィンランドの作曲家。

番号 曲名 難易度 評価
 1 牧歌 Op.73-1  14  B
 2 アルバム・リーヴス Op.3  20  B
 3 スケルツオ Op.6-4  15  B
 4 歌 Op.92-1  13  B
 5 ワルツ・レント  13  A
 6 梢の高みにて Op.26  22  B
 7 ロマンス Op.12  19  B
 8 無言歌 Op.37-2  17  B
 9 夏の夜の牧歌 Op.16-2  11  A
10 ショパン風のワルツ Op.6-5  13  B
11 即興曲 Op.76-3  17  A
12 夏の夜のワルツ Op.1  17  B

2.小曲5つから成る。直接的関連があるとも思えないが何となく雰囲気に共通点はある。3曲目が飛び抜けて難しく次が5曲目か。2曲目が最も易しい。一曲目7小節2拍目のFは右手で取るといい。3曲目以外の難易度は13~15くらい。 

3.スケルツオと言うよりはワルツのように感じられる。何となくイージーリスニングにクラシック調の書法を無理矢理はめ込んだというような感じがする。

5.うまくルバートすると良い曲になる。何かしら懐かしさを感じて。p.a.p.の意味が不明(poco a pocoかな?)。

6.解説にもあるがやや書法が幼稚(解説ではナイーヴといっているが)。練習曲としては使えるかもしれない。

7.右手の8分音符を厳密に3連の間に入れること。

9.何となく日本風な感じがする。北欧、東欧には5音音階がその昔あったと聞いているが、関係があるかもしれない。

11.結構書法は単純なんだけれど、何か訴える力を持っている作品であることは否定できない。中間部はショパンのノクターンの37-2に影響を受けているんでしょうね。

12.演奏順序はDCで最初に戻って、Fineまでいき、G durのところまで飛ぶものと思われる。15歳の時の作品だそうだが、やはり幼い。フィンランドでは超人気曲らしいが、作品として一級のものとは思えない。

総合評価  B

 解説にもあるが、現在まで生き残っている彼の作品は、「非常に素朴で単純な民衆歌曲」と言うことである。この曲集からも何となく頷けるところがある。

 一言で言えば非常に分かり易い。しかしやや安直という感じ。

 昔良く弾かれた(いまでもかな)「乙女の祈り」「花の歌」「銀波」系列の作品だと思えばいい(もう少し複雑だが)。

 ちょっと嫌気がさしてきている生徒、堅苦しいものばかりしていた生徒に息抜き用に与えるにはちょうど良いかもしれない。

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