あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

シサスク 星の組曲 ~キラキラ光る夜空のお星さま~  音楽之友社

アリシアさんのリクエストにより「星の組曲」を取り上げます。シサスクという人は私は知りませんでした。

曲名 難易度 評価
第1集 カシオペア座     
     おおいぬ座   7  B
     カシオペア座   9  C
     オリオン座   8  B
     やぎ座  12  A
第2集 ベツレヘムの星カペラ    
カペラーうららかな星   5  B
カペラー明るい星   4  B
カペラー輝く星   5 A(C)
カペラーベツレヘムの星   6  A
カペラーくれない星   5 A(B)
カペラー二重星   7  B
カペラーぎょしゃ座の星   7  B

○カシオペア座 中間部が、私にはややありきたりに聞こえる。

○やぎ座 3小節目などが気になる人はいるかもしれないが、独特の魅力ある作品。ゆっくり弾けば易しいが、指定速度くらいで弾かないと「星のきらめき」の感じが出ない。

○うららかな星 ペダルが必須。

○輝く星 ピアノの特性を利用したユニークかつ印象的な作品だが、教材としては特異すぎるだろう。

○ベツレヘムの星 ユニークな編曲による「きよしこの夜」

○くれない星 ペダルが届く初心者の発表会用に良い。

総合評価     B

 評価に少し困ってしまう曲集である。

 特に第2集に印象に残る曲が多い。1集に比較して大人になってからの作品らしく、無駄なものをことごとくそぎ落とした簡潔な書法で書かれている。ただこれらの作品が子どもの学習用レパートリーとして定着していく曲かどうかについての判断には迷う。難易度的に極めて易しいのであるが、良い意味でも悪い意味でも子どもに迎合したような箇所がほとんどない。芸術性は感じられるものの子どもが飛びつく作品ではないのである。今後10年くらい経ってみないと最終的評価は出来ないような気がする。

 教材としては使いにくいものも多い。左手があまりにも単調すぎる(もしくはない)のである。(ただそれは芸術作品としてとしての評価には関係がない)。

 逆に発表会などには使えそうな気がする。単品ではなく第2集全曲という感じで。七夕コンサートなどと銘打った時が最適でしょうかね。

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