あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

リトミック・ソルフェージュ ともだちピアノ併用曲集 E 石丸由理・吉田紀子編 ドレミ

 「ともだちシリーズ」というものがドレミ楽譜から出ている。これはその併用曲集(AからEまで)。なお「リトミック・ソルフェージュ」とあるがシリーズの他のものに当てはまるのであろう、この本には全く関係がない。

 なお、曲名・作曲者の表記がすべて原語になっている。一つの考え方であろう。このページでも一応尊重している。

曲名 作曲者 難易度 評価
Air Purcell   7  A
Rigaudon Purcell   8  B
Menuet Rameau   5  A
Menuet Heandel   6  B
Bourree Bach   7  B
Rigaudon Babell   7  A
Allegretto Haydn   5  A
Quadrille Haydn   6  B
German Dance Haydn   6  B
Finale Haydn   7  A
Valse Clementi   7  B
Gigue Duncombe   6  C
Suite(Third Movement) Haessler   5  B
German Dance Mozart   7  B
Arietta Mozart   6  B
Country Dances Beethoven   7  B
Allemande Beethoven   5  B
Barcarolle Weber   4  A
Waltz Weber   7  B
Opus 823-24 Czerny   6  C
Opus 139-40 Czerny   7  B
Etude 1 Le Couppey   6  C
Etude 2 Le Couppey   6  B
Dolly’s Dreaming Awakening Oesten   8  A
Wiegenlied Gurlitt   4  C
Theme and Variation Gurlitt   5  B
Unverzagt Gurlitt   6  C
Trepak Tchaikovsky   7  B
A Street Organ Shostakovich   5  B
Valse Pachulski   7  B
Cuckoo Waltz Jonasson   9  A
Chromatics Tansman   5  A
Chimes Tcherepnin   5  B
An Old Valentine Gillock   7  B

○Air 指使いからすると編者は左手をノンレガートに想定しているようである。4段目の二分音符と次の音符はつないだ方がいい。

○Menuet(ラモー) スタカートは編者の趣味。

○Quadrille 右ページ1段目と2段目のフレージングが異なる、理由不明。

○Finale ソナタHob.9の最終楽章。

○Suite 最初の左の指は542の方が普通。

○German Dance 正体不明。

○Arietta これはちょくちょく見かけるが、やはり正体は不明。

○Country Dances 手の小さい子はやめた方がいい。

○Barcarolle 「人魚の歌」です。最もオーソドックスかつ簡単な編曲。

○Opus823-24 繰り返し記号を使わずに書いてある。

○Opus139-40 チェルニーの二曲ではまだしもこちらの方が使える。

○Dolly’s Dreaming Awakening 「人形の踊り」の右手のフレージングが通常の版と異なる。私はこの方が好きである。4ページ1段3~4小節目の右手はスタカートでもスラーでも構わないという意味なのかな? ポルタメントとは思えないし。

○Wiegenlied 「こども音楽会」の8番。

○Theme and Variation 変奏曲というものの一番単純な形。

○Unverzagt 「20のやさしい小品集」の5番。

○Trepak これは連弾でもっと良い編曲がいくつかある。

○Valse パフルスキという人は初耳。良い曲だが、ほとんどの子どもが左手のスラーが一部届かないだろう。

○Chimes 子どもは喜ぶと思う。速さによって大分難易度は変わるが。なおチェレプニンには日本版は出ていないが子供向けの素晴らしい曲集がある(10のバガテル Op.5)。

○An Old Valentine 「叙情小曲集」からこれを選ぶというのは編者の趣味なんでしょうね。ペダルが絶対要るというのを選ぶというのは私にはよく解らないが・・よっぽど好きなのかな。

総合評価      B

 割と使えそうな本です。結構珍しい曲が入っているし、使えないというのもほとんどないし。

 バロックの作品などのフレージングなどはすべて編者によるものだと思われます。割といい感覚だと思う。指使いもほとんど問題ない。

 正統的な教材しか使わないというタイプの先生方にはお薦め。

 少々疑問なのは、この程度の曲集ですべて原語表記というのは・・ごく一部の子どもは喜ぶ、しかし普通の子どもはじゃまくさがるんじゃないかな。

 もう一つ、AからEまであってこのEというのは目安が小学校4年だということだが、ちょっと進み方が遅いのではなかろうか。

 それから他(A~D)を調べていないので定かには言えないが、少々難易度がばらつきすぎているような気がする。編者としてはAから順に使って欲しいのだろうから、もう少しそろわないと使いにくいでしょうね。

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