あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

はじめてのギロック    全音楽譜出版社 

 あきこさんのリクエストにより「はじめてのギロック」を取り上げます。ビギナーのためのピアノ小曲集となっています。解説によれば4冊ほどの本を合わせたもののようです。しかしギロックは3冊目、人気の程が解るというものです。

題名 難易度 評価
さあ、ワルツを踊ろう   2  B
のろし   3  B
道化師たち   3  C
塔の鐘   3  C
小さな羊飼い   3  A
スイレン   4  C
スクェア・ダンス   3  C
おばけの足あと   3  B
新しいローラースケート   4  C
ガラスのくつ   4  B
のぼっておりてキーボード   1  C
子犬   1  C
サーカスのピエロ   1  C
スノーマン   1  C
ハロウィンの魔法使い   1  B
リトルブラスバンド   2  C
おとうさんのロッキングチェアー   2  C
ガラスのビーズ   1  C
ステイトフェアー   2  C
空とぶじゅうたん   2  C
柱時計と腕時計   2  B
冬の風   2  C
竹にそよぐ風   3  B
インディアンの雨乞いダンス   2  C
サマータイムポルカ   2  C
グレーの小さなロバ   2  C
インディアンの戦いのうた   3  C
パリの花売り少女   2  C
小川で水あそび   3  B
帆船   3  C
ジプシーキャンプ   3  B
アルゼンチン   3  A
夏の夜空の星   3  C
ガボット ミュゼット   4  B
真夜中のふくろう   3  A
漂う雲   4  B
雪すべり   4  C
女王様のメヌエット   4  B
サーカスを見に行って   4  A
インディアンの踊り   4  C
おもちゃのダンス   4  B
東洋の市場   4  B
サマータイムブルース   4  B

○塔の鐘 小さい子供の場合、先生がペダルを踏んでやるとよい。

○すいれん こういうのは割と難しい。

○お化けの足あと 3小節目の左の指は記譜通り3でさせるのか(弾き易さを優先した指)、ポジションを動かさず4でさせるのかの判断は難しい。

○新しいローラースケート ゆっくりひけば難易度3です。

○ガラスのくつ これも速さにもよるが、1小節1拍の感覚で弾くと難易度4です。中間部がきれい。この曲までが「ビッグノート・ソロ」という本から採られたもの。

○アクセント・オン・ソロ この曲から別の本だが、入門者用の教本であろう。英語の歌詞がそのまま載せてあるが、邦訳(必ずしも正確さは必要でない、音に合わせてそれにふさわしい言葉がついていればいいのである)して欲しかった。ギロックの意図が半分くらいパーになってしまうような気がする。

○スノーマン 雪だるまと訳しておいて欲しい。

○小川で水あそび 何となく情景が想像できる。

○東洋の市場 東洋というよりは中近東でしょうな。

○サマータイムブルース 小さい子はやや苦しい。

総合評価        B

 表を見てもおわかりのように、難易度1から4まで。すなわち入門者用の教本に近い本です。しかし寄せ集めの本であるだけに教本としての体裁は整っていない、難易度の順もてんでバラバラ。

 教本として使うのならばよく研究した上で順序をあらかじめ定めておく必要があります、それにしてもこれ単独では少し曲数が少なすぎるでしょう。まだ検討していませんがおそらく単独で出されている「アクセントオン」の1巻を使う方が省略されていない分教本としては良いかと思われます。(追記:アクセント・オンは入門者用教本にはならないことがわかりました)

 バイエルなんぞよりはなんぼかましな曲が並んでいますが、それにしてもギロックの本領を発揮できるのはやはりもう少し難易度が上になってからのようです。

 併用曲集として使うには、あまりにも曲になじみがなさ過ぎるというところでしょうか、ギロックファンならともかく、普通の人にはそれほど触手の湧く曲集とは思えません。

 大人の入門者には曲数の少なさから逆に適しているという可能性はあります。

 難易度3から上あたりには教師が記憶しておいても良い曲が散見されます。ギロックファン用の一冊というところでしょうかね。

トップへ戻る   1つ上に戻る

© 2015- 田所理央 ご意見・ご感想は t.masato@mathemarimo.bird.cx までお願いいたします。