あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

バスティンピアノ名曲集 4   東音企画

曲名 作曲者 難易度 推薦
インヴェンション №13 バッハ 15  ☆
インヴェンション №14 バッハ 15  ☆
ソナチネ ヘンデル 13 (☆)
ソナタ L.58 スカルラッティ 13  ☆
組曲 イ長調 テレマン 13  ☆
ソナタ Op.49-2 ベートーヴェン 12  ☆
ソナタ チマローザ 12  
ソナタ Hob.16-7 ハイドン 11
ソナタ K.545 モーツアルト 14  ☆
トルコ行進曲 モーツアルト 18  ☆
ポロネーズ ト短調 ショパン 11  
前奏曲 イ長調 ショパン  9  ☆
前奏曲 ハ短調 ショパン 10  ☆
前奏曲 ホ短調 ショパン 12  ☆
前奏曲 ロ短調 ショパン 13  ☆
タランテラ Op.102-3 メンデルスゾーン 11  
メランコリックワルツ レビコフ 11  
珍しいお話 Op.138-9 ヘラー 11  
ワルツ Op.77-1 シューベルト 12  
ワルツ Op.77-9 シューベルト 12  ☆
スケルツオ D.593 シューベルト 14  ☆
騎士ルパート シューマン 13  ☆
鬼ごっこ シューマン 18  ☆
重大な出来事 シューマン 13  ☆
ひばりの歌 チャイコフスキー 10
ソナチネ Op.13-1 カバレフスキー 15  ☆
4つのロンド 1.マーチ カバレフスキー 13  ☆
 2.ダンス 10
 3.ソング  9  ☆
 4.トッカータ 10  ☆
やさしい変奏曲 Op.40-1 カバレフスキー 11  
ワルツ ハチャトゥリアン 10  ☆
ジムノペディ №1 サティ 10  ☆
前奏曲 Op.34-19 ショスタコーヴィチ 15  
古典形式のフーガ ミアスコフスキー 11  
バガテル Op.5-1 チェレプニン 13  

○ソナチネ これはヘンデルの作品かどうか疑問視されている。おそらくバスティンが参照した楽譜が繰り返し記号を使っており、それを省いた形で記載されており、 ベーレンライターの原典によれば繰り返し記号を使用していないので、この版を使うのはちょっと疑問がある。

○組曲 アルマンドとクーラントとジーグ。バッハが長男のために編纂した曲集にある。おそらくテレマンの作品だろうといわれているが確証はない

○ソナタ OP.49-2 指使い、同音で同じ指を避けていない。フレージングも、特に二楽章は普通耳にするものとはかなり違うが、そもそも原典はほとんど何も書いてない。これでも別に構わないと思う。

○ソナタ K.545 原典ではないが、このとおり演奏して大きな問題はないと思う。

○トルコ行進曲 スピードにもよるが分散オクターヴの連続があり、決して易しくない。

○メランコリックワルツ これは初めて見る。記憶に残るほどではないが、準推薦。

○珍しいお話 これも珍しい。一種のタランテラ。

○騎士ルパート 日本の版では「サンタクロース」となっているのがほとんど。

○鬼ごっこ 「子どもの情景」からだが。よほどゆっくり弾かないとこの段階では無理だろう。ゆっくりだと「鬼ごっこ」にならないしねえ。

○ワルツ 「誕生日のパーティ」である。

○古典形式のフーガ フーガの入門にはいいかも。準推薦。

○バガテル オクターヴの連続以外は易しい。チェレプニンのOp.5はなかなか面白い作品集。どこかの出版社で出してくれないものか。これはその中で特にいいものでもないと 思う。

総合評価     B+

バスティンの名曲集の4巻目、大半の曲がおなじみのもので、この本で学習するということがちょっと考えにくい。

珍しいものもいくつかある。テレマンの組曲は記憶していて損はない。

これくらいの難易度のアンソロジーは高評価になるのが当たり前なのだが、あえて評価Aにしなかったのは、前記のようにこの本でなければという曲がほとんどないことと、あまりにも難易度の差が大きすぎるからである。まあ、確かにトルコ行進曲をソナチネ程度の学習者に発表会で弾かすことは未だによく見かける。しかし、それがほとんど論外な演奏になるということも、教師なら承知であろう。技術的にはモーツアルトのソナタのなかでもやや難しい方に属するのである。

ただ、本来アメリカ人向けの本であるだけに、手の大きさの違いから難易度が少し違うということもあるのかもしれない(でも、「少し」である)。

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