あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

バスティンピアノ名曲集 3   東音企画

バスティンの名曲集の第三巻、この巻からは難易度順に曲を配列してあるとか。

曲名 作曲者 難易度 評価
アラベスク ブルグミュラー  6  A
バラード ブルグミュラー  8  A
つむぎ唄 エルメンライヒ  7  A
イタリア民謡 チャイコフスキー  7  A
ソナチネ Op.157-4 1楽章 スピンドラー  9  B
 2楽章  8  C
アレグロスケルツァンド ハイドン  8  A
トッカティーナ カバレフスキー  9  A
ソナチネ カバレフスキー  9  A
なだれ Op.45-2 ヘラー 10  A
イワンが歌う ハチャトゥリアン  7  A
ソルフェジェット E.バッハ 13  A
エリーゼの為に ベートーヴェン 13  A
ト長調のメヌエット ベートーヴェン 10  A
変ロ長調のワルツ シューベルト 10  B
ブーレ 第一番 キルンベルガー 10  B
ブーレ 第二番 キルンベルガー 10  A
ソナチネ Op.55-1 1楽章 クーラウ  8  A
 2楽章 10  B
ソナチネ Op.55-3 1楽章 クーラウ 10  A
 2楽章 10  A
ソナチネ Op.36-3 1楽章 クレメンティ 10  A
 2楽章  6  A
 3楽章  9  B
ポルカ チャイコフスキー  9  B
水兵の歌 Op.68-1 グリーグ 10  C
妖精の踊り Op.12-4 グリーグ  9  A
パック Op.71-3 グリーグ 15  A
北欧の歌 グリーグ 12  B
インヴェンション1番 バッハ 13  A
インヴェンション4番 バッハ 13  A
インヴェンション8番 バッハ 14  A
クーラ レビコフ 10  B
トランシルヴァニアの夕べ バルトーク 11  A

○アラベスク 通常耳にするものと、フレージングが少し違う。

○つむぎ唄 オクターヴは省ける。

○ソナチネ バスティンはスピンドラーのソナチネが好きだねえ。

○アレグロスケルツァンド ソナチネアルバムの一巻にある。

○トッカティーナ 指使いが音友版と異なるところがある。まあ、この方が普通かなあ。私は日本版の方が工夫されてるとは思うが、この難易度でそういう工夫を要求するのが いいのかどうかはなんとも言えない。

○ソナチネ この曲と前の曲と作品番号が日本で出版されているものと異なる。おそらくバスティンが参照したアメリカの楽譜が抜粋になっているものと思われる。

○なだれ ヘラーの楽譜は一時国内版があったが絶版になってしまった。これはいい曲だが速さによってかなり難易度は変わる。

○ソルフェジェット ここにおいてあるということは、バスティンはこの曲をかなりゆっくり弾かせているのだろう。

○イワンが歌う 全音版は「小さな歌」だったと思う。

○変ロ長調のワルツ Op.33-7 シューベルトは「ワルツ」とはしていない。バスティンによるものか不明だが表情記号その他かなりの付け加えがある。

○ブーレ№1 跳躍がある。

○ブーレ№2 初めて見るがなかなか美しい曲。

○ソナチネOp.55-1 特に1楽章のフレージングは普通のソナチネアルバムになじんでいる先生には目新しいだろう。

○ソナチネOp.55-3 1楽章、こちらのフレージングの方がソナチネアルバムのものより遥かに自然。

○パック これは難しいよ。かなり遅い速さを想定しているとしか思えないが、遅いと面白くないしねえ。

○インヴェンション№1 装飾音が実音で書かれていて、一部省かれているが、これでも差し支えないと思う。

○インヴェンション№4、8 スタカート他が記されているがもちろん原典にはない。このアーティキュレーションで問題ないとは思う。

総合評価     A-

選曲も悪くないし、一応難易度順(?)に配列してあって、使い勝手も悪くない。

ただ、インヴェンションにソナチネにブルグミュラーと、日本の先生の90%以上が単独で買わせるはずのものが結構入っている。そういう意味でちょっと生徒に買わせにくいかもしれません。

で、先生が買う必要があるかというと、この本でしか見かけないのはキルンベルガーぐらいですねえ。ということで、内容はいいんだけど、買うかどうかは微妙という本。

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