あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

ピアノコスモス・シューレ 3  成田稔子編 高氏雅昭絵   全音楽譜出版社

ノンレガート奏法から入ったユニークな教本、ピアノコスモス・シューレの最終巻。

番号 曲名 作曲者 難易度 評価
 1 どこがちがうのかな なりたとしこ  6  C
 2 決心 ゲディケ  6  B
 3 ポルカ グリンカ  6  A
 4 メヌエット バッハ  8  A
 5 川は流れる なりたとしこ  7  D
 6 優しい歌 リュバルスキー  6  A
 7 右手のためのエチュード シュッテ  7  C
 8 左手のためのエチュード シュッテ  7  A
 9 夕べのおとぎばなし ハチャトゥリアン  7  B
10 小川のせせらぎ なりたとしこ  6  B
11 ちいさなもんしろちょう シトガレンコ  8  B
12 手拍子そろえて クロツキン  8  B
13 深い森の中で レデネフ  8  B
14 春の日 シェフチェンコ  7  B
15 タランテラのように アガファニコフ  9  B
16 ヴィトリン  9  A
17 おじいさんとの会話 チュパトフ  8  B
18 かえり道 ラドゥヒン  9  C
19 ことばのない歌 チャイコフスキー  6  A
20 あそび リュバルスキー  7  A
21 島の探検 サポジニコフ  7  B
22 長いエスカレーター なりたとしこ  6  C
23 白鳥の踊り チャイコフスキー  7  B
24 モーツアルトのこもりうた モーツアルト  7  A
25 バラード ネクラソーヴァ  8  B
26 山の音楽家 ドイツ民謡  8  A
27 思い出 たけたにひかる  8  B
28 あら、長い階段 なりたとしこ  C
29 泉のほとりで しもまきやすこ 10  C
30 はつかねずみ ジリンスキー  9  A
31 もみの木のまわりで ジリンク  8  B
32 魔笛のテーマによるヴァリエーション モーツアルト  9  A
33 おもちゃの兵隊 レビコフ  8  B
34 かわいいソナチネ レイマン  10  A
35 エチュード ツェルニー 10  C
36 和音の楽しみ レムアン  9  D
37 ワルツのように レムアン  8  C
38 輪になって踊ろう ドルハニャン  9  C
39 スロニムスキー  8  B
40 コロドゥフ  9  B
41 ガヴォット バッハ 10  B
42 ソナチネ スチェパネンコ  9  B
43 バラライカとアコーディオン サモノフ 10  A
44 インヴェンション ソロチンスキー 10  B
45 雨だれ レムアン  8  C
46 秋の雨 パルツハラージェ  9  C
47 雪がひらひら踊ってる クラセフ 10  C
48 ゆかいなお友だち クラセフ  9  B
49 ワルツ グリエール 10  A
50 秋のセレナーデ 兼田敏 12  B
51 ポルカ 作曲者不詳 10  B
52 想い グリンカ  9  A
53 バラード ロブコフスキー  9  B
54 ワルツ グリンカ 11  A
55 こまはまわる アガファニコフ 14  B
56 ワルツ ショパン 12  B
57 こわいおはなし ドルハニャン 11  A
58 夢のあとに フォーレ 15  A

1.ヘ長調とニ短調の違いを感じさせるエチュード。

2.8小節目の左Cどうも気になる。Cisのミスプリ?

3.グリンカの曲の中ではちょくちょく見かける。

4.これはさほど易しくない。難易度8か9か迷うところ。

5.ト短調と変ロ長調の違いを感じさせるエチュードだが、曲としてのまとまりが感じられない。

6.対位法あり。弾きやすく書かれている。

7.同音連打のエチュード。

8.同じく同音連打。これは曲としても優れている。

10.ホ短調とト長調の違い。

11.短調。感情を表すのではなく情景をあらわすように。

12.快活に。

13.表現には想像力がいるかも。

14.浮き浮きと。ピアニスティックに書かれている。

15.これは逆にやや弾きにくいかも。

16.一つずつ鈴が鳴るように。

17.ワンフレーズで一つの言葉。

19.Op.40-6の冒頭。

20.最後のritは大きくとって。

21.面白いといえば面白いが。

22.平行3度、6度スケールの練習。この段階での有用性はあまり見出せないが。

23.もう少しいい編曲がありそうな気がする。

24.連弾。これはいい編曲。secondは6~7。

26.速い3度の連続がある。

27.冒頭は美しい。

28.ホ長調のスケール練習。

29.ブルグミュラーの「清い流れ」に似ているが、ずっとひきにくい。

30.テンポしだいでかなり難易度は変わる。

31.快活に。

32.主題はモーツアルトのものだが、変奏は誰が作ったんでしょうね、なりたさんかな。

33.右手はずっと同じ。

34.これはなかなか面白い。

35.8小節の練習曲17番。同音連打の練習。

36.子どものための50の練習曲、28番。練習曲としては優れている。

37.同じく11番。

38.長い。

42.なかなか面白いが、曲想の唐突な変換についていけるかどうか。

43.スタカートとテヌートの違いに気をつける。

44.それほど速くはないと思うが。

45.子どものための50の練習曲、18番。成田さんはレムアン(ルモアーヌ)好きみたいねえ。

47.テンポしだいではかなり難しくなる。

48.譜面面よりは難しい。

49.ペダル必須。ロマンティックに。もっと長い曲の最初の部分だけのような気もする。

50.これもロマンティックなワルツ。主部は美しい。

51.難易度はテンポでかなり左右される。

52.新しいコントルダンス4番。「想い」が原題にあるのかどうかは不明。

53.物悲しく。

54.手が大きいと易しいかも。

55.ピアニスティックに書かれてはいるが、現代ものの音に慣れてないと最初はてこずるだろう。

56.遺作のイ短調。

57.面白いが、好みは分かれるだろう。

58.やや低音に偏している気もする。

総合評価     A-

これは曲集としての評価です。教本としては少し落ちてBですね。

現代のロシア・東欧圏の作曲家の子ども向きの作品が多数集められている。そしてそれらのほとんどが使える作品である、中にはとてもいいものもある、ということで A。

いっそのことそれに徹しているほうがよかったのではないかと思います。散発的に入っている日本人の作品やらルモアーヌの作品やらが評価を落としました。

教本としては、逆に、教材があまりにも現代風作品に偏りすぎているということで、これを主教材にはとてもできないでしょう。まあ、このレベルになると1冊でレッスンするということ自体考えられませんが。

前書きには、この本を終わると、チェルニー40番クラスとありますが、それは無理(笑)。最後の方に二曲ほどかなり難しいものがありますが、他は全てブルグミュラーからソナチネ程度です。

珍しい作品が多数あるので、先生は持っていると役立つでしょう。

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