あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

ブルグミュラー併用ピアノ曲集  橋本晃一編   ドレミ楽譜出版社

ブルグミュラー程度の57曲を5段階に分けて収録してある。各曲にバロック、古典派、ロマン派、近代と記されている。生徒にはいいかも。解説つき。

番号 曲目 作曲者 難易度 評価
 1 メヌエット クリーガー  5  A
 2 ジグ テレマン  6  A
 3 メヌエット ト長調 ペツォルト  6  A
 4 メヌエット ト短調 ペツォルト  6  A
 5 アンダンテ・コン・ジュスト Op.16-3 ハスリンガー  7  B
 6 ドイツ舞曲 モーツアルト  6  A
 7 ドイツ舞曲 ベートーヴェン  7  B
 8 メヌエット ドゥシェク  7  B
 9 そりに乗って Op.243-16 ケーラー  6  A
10 高貴なワルツ Op.210-17 グルリット  6  B
11 すみれ ストリーボッグ  6  B
12 舞踏の時間に リヒナー  6  A
13 アングレーズ L.モーツアルト  7  A
14 アリオーソ A.スカルラッティ  7  A
15 調子のよい鍛冶屋 ヘンデル  8  A
16 メヌエット BWV.Anh.116 作曲者不明  7  A
17 メヌエット ハイドン  7  A
18 トルコ行進曲 ベートーヴェン  7  A
19 ソナチネ 第5番 ベートーヴェン  7  A
20 イタリアの歌 チャイコフスキー  7  A
21 フランスの古い歌 チャイコフスキー  7  A
22 紡ぎ歌 エルメンライヒ  7  A
23 あやつり人形 ローデ  7  A
24 インパーティネンス ヘンデル  8  A
25 サラバンド コレルリ  8  A
26 マーチ BWV.Anh.122 C.P.E.バッハ  9  A
27 ブレー キルンべルガー  9  A
28 アンダンティーノ・カンタービレ ディアベリ  8  A
29 アレグロ ハイドン  8  A
30 ソナチネ Op.20-1 ドゥシェク  9  A
31 楽しい農夫 シューマン  9  A
32 最初の悲しみ シューマン  8  A
33 魔女の踊り クラック  8  A
34 蝶々 ゲール  8  B
35 F.バッハ  9  A
36 バレー BWV.996 バッハ  9  A
37 小プレリュード BWV.939 バッハ  9  A
38 小プレリュード BWV.999 バッハ 10  A
39 ウィンナ・マーチ チェルニー  9  A
40 ロンド クーラウ 10  A
41 ソナチネ No.6 ベートーヴェン 10  A
42 人形のお葬式 チャイコフスキー  9  A
43 ワルツ チャイコフスキー  9  A
44 プレリュード Op.28-7 ショパン  9  A
45 ジプシーの踊り リヒナー 10  A
46 プレリュード バッハ 12  A
47 サラバンド ヘンデル 12  A
48 よろこび ラモー 11  A
49 アンダンテ・グラツィオーソ モーツアルト 10  A
50 エリーゼの為に ベートーヴェン 13  A
51 メヌエット ベートーヴェン 11  A
52 見知らぬ国と人々 シューマン 11  A
53 カンタービレ ショパン 12  A
54 ワルツ KKⅣb-11 ショパン 12  B
55 ワルツ・バレェ サティ 11  A
56 ジムノペディ№1 サティ 10  A
57 小さな黒人 ドビュッシー 11  A

1.定番といってもいい曲。前半の繰り返しはつけた方がいい。

2.単純化されたフレージング。初心者はこれでいいかも。

3.いわゆる「バッハのメヌエット」。フレージングはおおむね私の推奨するものに近い。

4.3と同じ。

5.速く弾きすぎないように。

6.指使いは当会で推奨したもの。

7.前半だけを収録している併用曲集も多い。

8.昔よく見かけたが、最近の本では珍しいかも。

9.スケールの練習になる。

11.昔よく弾かれていた。評価AにするかBにするかでいつも迷う。

13.ここからGradeB。フレージングはやや速めで弾く時に向いている案。

14.歌うということを学ぶべき曲。

15.「ピアノ小曲集2巻」からとったと思われるが、ヴァリエーションのやや非音楽的なフレージング、あるいは不適当な指使いを修正してある。

16.バッハ作とされているものだが、Anh番号が付いているものは実は怪しいとみなされているもの。この本でははっきり「作曲者不明」にしている。

17.最初の繰り返しはつけた方がいいと思う。

18.一般に流布されているものとフレージングが違う。こちらの方が弾きやすいといえば弾きやすい。

20.あまり速く弾かない方がいいと思う。

22,23.ここら辺は定番。

24.ここからGradeC。

26.フレージングはかなりユニーク。

27.初めて見るが、なかなかいい曲。

28.ソナチネOp.151-1の1楽章。

29.普通版のソナチネアルバム1に収録されている。

30.フレージングは普通番ソナチネアルバムからあまり修正されてはいない。2楽章中間部8小節目右手3拍目Asになっているが、他の版は すべてA。

34.定番に近い。一種のタランテラ。

35.D.Cの手前の2番かっこは、ない版もある。

36.フレージングは、私は、これが一番いいと思う。

37.終わりから4小節目の右だけフレージングを変えているのは、わざとなのかミスプリなのか不明。

38.ハ短調で始まりト短調で終わる。

40.ソナチネOp.88-2の3楽章。

44.教材としては大人向けか。

45.99ページ、最後から3小節目、右2拍目裏EとあるがおそらくDの誤り。101ページ1小節目2拍目、右手の付点が落ちてる。

46.平均率1巻1番のプレリュード。

49.K.331の1楽章のテーマ。テーマだけ取り上げるというのは、少々首をひねらないわけでもない。このクラスになれば曲は山ほどあるし。

51.中間部のフレージングは版によっていろいろある。

52.「子どもの情景」の1番。これは単独で弾かれることもある。

53.ごく短い。ひょっとしたら未完の作品の断片、もしくは覚え書き。

54.作品番号が53と反対になっている。

55.これを収録している併用曲集は珍しいかも。サティ初期の作品。

56.サティの著作権が切れて、定番曲になった。

総合評価     A

文句のつけようがあまりない曲集だが…そのことは表を見てもらえればすぐにおわかりだろうと思う。

あえて、些細な欠陥を指摘しておくと、フレージングその他の原典によるものと編者がつけたものとの区別がない。バロックのものはすべて編者のものであるということは知っておいた方がいい。

「ブルグミュラー併用曲集」ということで、当然ブルグミュラーからは一曲も収録されていない。代わりにかどうかは知らないがソナチネから何曲か収録されている。現在の日本の一般的状況ではソナチネはブルグミュラー以上に必修教材に近いわけだが、ここに収録されているもので十分であると編者が判断しているかどうかは不明。

ある意味、この段階において、もっとも使用する本の数を減らせる曲集かもしれない。節約する気ならば、これ一冊でしばらく大丈夫である。

著作権の切れていない現代の日本人の作品などは当然のことながら収録されていない。やむを得ないことであるが残念なことである。

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