あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

L.モーツアルト ナンネルの音楽帳    全音

モーツアルトの父、L.モーツアルトが娘ナンネル(モーツアルトの姉)の教育用に作曲したもの。幼いモーツアルトもこの中の易しいものを 4歳のころに弾いていたことが記されている。

番号 難易度 評価
 1  7  C
 2  6  A
 3  7  C
 4  6  C
 5  7  C
 6  5  A
 7  6  B
 8  6  C
 9  7  B
10  7  B
11  9  C
12  8  C
13  8  B
14  9  B
15  8  D
16  7  B
17  9  C
18  9  C
19  9  D
20 13  C
21  9  C
22 10  C
23 12  B
24 12  C
25 10  C
26 11  B
27  9  C
28 10  B
29 12  C
30 11  B
31 10  A
32 12  B
33 12  B
34 13  C
35 18  B
36 13  C
37 11  B
38 13  B
39 12  C
40 13  C
41 13  B

1.メヌエット C。トリルを省くと難易度6かな。

2.メヌエット F。Cに移調し、トリルを省いたものが併用曲集にある。

3.メヌエット C。できはいまいちだろう。

4.メヌエット G。

5.メヌエット F。長めのトリルがある。

6.メヌエット F。簡潔にまとまっている。

7.メヌエット D。3連符についている前打音をどう処理するか。

8.メヌエット F。短前打音を実音で書いている。

9.メヌエット E。さまざまな装飾音の勉強に良いかもしれない。

10.メヌエット D。

11.メヌエット F。モーツアルトが5歳のとき30分でマスターしたらしい。

12.メヌエット A。

13.メヌエット A。短い、装飾音が多い。

14.メヌエット E。短いトリルの練習。

15.メヌエット E。私には11小節目が納得できない。

16.メヌエット C。

17.メヌエット B。

18.メヌエット B、トリオはEs。

19.メヌエット F。これもモーツアルトが4歳のときにマスターしたとある。オクターブの連続があることからして、当時の鍵盤の幅がかなり狭い、 そして、モーツアルトはかなり恵まれた手をしていたということであろうか。

20.メヌエット C、トリオはa。長いトリル、保持音つきのトリルがある。

21.マーチ F。

22.マーチ F。モーツアルトの作曲かもしれないとある。

23.アレグロ C。ソナタの1楽章という感じ。

24.アレグロ F。

25.やや雑然としている感あり。

26.アレグロ G。これは形式的に整っている。

27.スケルツオ C。ヴァーゲンザイルの作品らしい。モーツアルトは5歳のときに30分でマスターしたとある。

28.スケルツオ F。交差があり、テンポによっては難しくなる。

29.アレグロ F。前古典派の作品という感じがする。

30.3拍子のアレグロ。よくまとまっていて、弾きやすい。

31.これはできのいいメヌエット。

32.交差が多いので、速さによってはかなり難しくなる。

35.アリエッタと12の変奏曲。これだけ飛びぬけて難しい。

38.珍しい短調作品。

39.ポロネーズ F。

40.フィッシャーの作品。17~8小節のリズム、全部3連にするのか、記譜通りにするのか不明。(おそらく三連にすると思われる)。

41.アクレルの作品。ホ短調。

総合評価     C

歴史的に重要な文献であり、モーツアルトの研究者にとっては必須の楽譜であろうが、それ以上の意味はほとんどないと言っていいだろう。

高い評価を与えることのできるものも2,3あるが、それらはだいたい併用曲集などに載っているし、極端にいえば無視しても差し支えない。

最初の方のメヌエットは、言ってみれば、幼年時代のモーツアルトの作品を少しばかり難しくした程度。真ん中以降の作品は、たとえばスカルラッティ の易しいもの等を思い起こさせるが、それよりもはるかに劣る。

あえて言うと、古典派の装飾音の弾き方の参考になるかもしれない。ただ、欄外に書かれている弾き方は、もっとも一般的であるかもしれないが、 絶対のものではないということも承知しておく必要がある。

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