あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

ギロックの世界 安田裕子編   全音楽譜出版社

若いころから晩年にいたるまでのギロックの作品を取り上げている。一部他の曲集と重なっているものもある。

番号 曲名 難易度 評価
 1 サンセット  8  A
 2 森の伝説  7  B
 3 森の妖精  7  C
 4 船着き場のダンス  7  B
 5 セレナーデ  7  B
 6 セビリア  5  B
 7 かざぐるま 11  B
 8 さすらいのカウボーイ  5  B
 9 スターライトワルツ 13  A
10 夢でダンスを  9  A
11 王様への音楽(御前演奏)  8  B
12 ノエルを歌おう  7  B
13 マドリガル・シンガーズ  7  B
14 小組曲 ハ長調 Ⅰ宮廷庭園のカッコウ  7  C
    Ⅱハープシコード  8  C
    Ⅲ宮廷の道化  6  B
15 デイ・ドリームス  3  B
16 主よ人の望みの喜びよ 11  B
17 ウイーンのロンド  9  A
18 終奏曲  7  B

1.ギロック最初期の作品。かっこよく弾くこと。テンポを速くするとかなり難しい。

2、3.「こどものためのアルバム」にある。

4.左手の練習にもなる。

5.「ピアノピースコレクション2」にある。

6.これも「ピアノピースコレクション2」にある。明るく。スペイン風というより、ウェスタン調に聞こえる。

7.「発表会のための小品集」にある。

8.題名そのまんまだけど、いまのこどもたち「カウボーイ」って解るのかね?

9.映画音楽風。手が大きいと少し楽。

10.これもハリウッド風ね。センスが試される作品。

11.「発表会のための小品集」にある。

12.こういうタイプ(和声的にやや古い)のギロックの曲は、いまいちかなあ。

13.出だしのFにスタカートが落ちているのかどうか(私は落ちているのだと思う)。

14.Ⅱの最後は微妙に違和感あり。11,19小節の左は面白がって半拍ずらしているのかな(バロックなら間違いなく四分音符だと思う)。 Ⅲはハイドンのジプシーロンドを少し思い出す。

15.曲集中、最もやさしい。ペダルはほしい。

16.ギロックによる、連弾の編曲バージョン。原曲の1/4を1/6に変えているのはいただけない。特に連弾なのだからソロで1/4にするよりずっとやさしいはず。 secondは8。

17.ソロでも面白いが、2台はなお面白い。合わせる分だけ難しくなるが。第2ピアノも難易度は同じ。

総合評価     B+

「ギロックの世界」とあるから、ギロックの代表的作品の選集かと思うと、そうでもないんですよねえ。

まあ、一つには、ギロック自体がこの10年ほどの間に急速に有名になった人だけに、代表的作品がどれかということについての 意見の一致がない。おそらくは「抒情小曲集」ということになるんでしょうが、そこからは1曲も選ばれてません。

ということで、安田さんのかなり恣意的な選曲になったということでしょうねえ。他の曲集に含まれていない落ち穂拾い的なものと 他の曲集からピックアップしたものと、何やらごちゃまぜになっているところが、やや居心地が悪いということでしょうか。

寄せ集めですので、難易度も当然そろっていません。教材としてはやや使いにくいです。

この本にしかない忘れがたい曲もいくつかあります。先生は持っていて損はない。

トップへ戻る   1つ上に戻る

© 2015- 田所理央 ご意見・ご感想は t.masato@mathemarimo.bird.cx までお願いいたします。