あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

マイカパル ピアノ小品集  全音楽譜出版社

マイカパルは1868年に生まれたロシアの作曲家。これまでにちょくちょく、小品集などに顔を見せていた。曲集がまとめて出版されるのは これが初めてだろう。

曲名 難易度 評価
お庭で Op.28-1  5  B
こどもの歌 Op.4  6  A
お話 Op.28-10  6  A
ちょうちょう Op.28-12  6  B
秋 Op.28-4  6  B
おやすみまえのお話 Op.24  5  B
つかの間の幻 Op.28-8  7  A
ワルツ Op.33-1  6  B
春 Op.28-21  7  B
騎兵隊の行進 Op.33-15  6  B
不安なとき Op.28-6  6  B
小さなお話 Op.8-3  7  B
子供のダンス  7  B
おねだり Op.15-2  7  B
小さなロンド Op.16-4  8  B
子守歌 Op.28-15  7  A
アルバムからの1ページ Op.8-8  7  B
伝説 Op.28-17  7  A
おやすみまえのお話 Op.24a  7  B
おやすみまえのお話 Op.24  8  B
おやすみまえのお話 Op.24  7  B
おやすみまえのお話 Op.24a 11  C
スケートリンクで Op.28-23 12  B
おやすみまえのお話 Op.8-6  8  B
「小さな組曲」の第2番 Op.30 12  A
マリオネットの行進 Op.21-7  8  B
小さなトッカータ Op.8-1 12  B
スタッカートのプレリュード Op.31-1 13  B
プレリュードとフゲッタ Op.37-2 13  B
イタリアのセレナード Op.8-15 12  A
ふとした思い Op.4 13  B
「小さな組曲」第7番 Op.30 11  A
激流 Op.33-18 14  B
ペダルのための4つのプレリュード 1 10  B
  2  8  B
  3  6  B
  4  6  B

○お庭で ピアノコスモスにもある。

○こどもの歌 いい曲だが嬰ハ短調という、初心者には拒否反応が起こりかねない調性。

○お話 ゆっくり語り聞かせるように。

○ちょうちょう ひらり・・ひらり、という感じですかねえ。微妙に「蝶々」らしくないが。

○秋 こういうタイプの曲は苦手な子が多いから、練習になるかも。

○おやすみまえのお話 おやすみまえの話にしては活発なのだが(笑。

○つかの間の幻 これも名曲だが、嬰へ短調。

○春 Asということで、譜読みが若干面倒かな。

○騎兵隊の行進 ちょっと短いという気もする。

○不安なとき ある程度速く弾きたいが。

○小さいお話 中間部を速くすると少し難しくなる。

○子供のダンス 生き生きと弾むように。

○おねだり 左のスラーの最後についているスタカートは「切る」ではなく「離す」くらいの意味。

○小さなロンド 出だしの右、やや特殊な指使いの指示がある。8小節左CDisAはHDisAのミスプリと思われる。マイカパルは高音の使い方に独特の感性があるようだ。

○伝説 それっぽい雰囲気がある。

○おやすみまえのお話 ここから4曲同じ題名、同じ作品番号の曲が続く、どういうことなんでしょうねえ。さて、これはなかなか面白い曲だが 最後の転調が大分強引なきがする。

○同上 4曲目 これが同じ作品番号、同じ題名の中では一番面白くないだろう。

○スケートリンクで 練習曲っぽい。

○おやすみまえのお話 5拍子。

○マリオネットの行進 印象には残りそう。

○スタッカートのプレリュード ほとんどエチュードだが、こういう練習は意外に珍しいかも。

○プレリュードとフゲッタ プレリュードの方はやや見にくい。フゲッタは2声。

○イタリアのセレナード 美しい。テンポ次第でだいぶ難易度は変わる。

○ふとした思い ごく短い。

○小さな組曲№7 これもテンポ次第で大分難しくなる。

○激流 手が入り組んでいて、少し弾きにくいかも。

○プレリュード1 跳躍の練習にもなる。

○2 もう少し長くすれば、素敵な曲になったかもしれない。

○3 これは完全にペダルの練習。

総合評価     B

あちこちの小品集でよく名前を見るマイカパルの作品集。いろいろな曲集からの抜粋である。

ほぼ全曲使えるというのがいい。それから難易度も前半5~8で揃っている。

難点は、特に魅力的な曲というのが、これまでに紹介されたことのある比較的やさしい数曲にとどまっていること。真ん中から後の作品には、どうしても使いたいというほどの曲は見当たらない。

オクターブ記号を使わないという特徴がある。したがって、加線の数が多く、譜面が見ずらい。

高音の使い方にやや特徴あり。16分音符の頭を他の指で弾かすという音型もよく使う。

書法は後期ロマン派。かなり強烈な個性があり、目新しさは感じるかもしれない。

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