あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

ギロック アクセント・オン 2    全音楽譜出版社

ソナチネ
曲名 難易度 評価
ソナチネ1番 1楽章  9  B
 2楽章  7  B
 3楽章  8  B
ソナチネ2番 1楽章  8  B
 2楽章  8  A
 3楽章  8  B
ソナチネ 3番 1楽章  8  B
 2楽章  8  B
 3楽章  9  B

この3曲は、いずれも、分析の課題がある。曲の練習もさることながら、そこにむしろ重点が置かれている。

○1番 古典派もどきという感じがする。2楽章が最もギロックらしいか。

○2番 これも2楽章がいいが、3楽章もあっさりとした中に、ちょっぴりギロックらしさが覗いている。

○3番 1楽章は、モーツアルトのK.570と同じ主題。2楽章、最初の繰り返しは必要。

リズムと音楽スタイル
曲名 難易度 評価
堂々としたサラバンド  7  A
喜びの讃歌  7  B
ハープシコード・ソナタ  8  B
ソナチネ 1楽章  8  B
 2楽章  7  A
 3楽章  8  B
プレリュード 海  9  B
スペインのジプシーたち  8  A
アメリカのフォークダンス  8  A

○堂々としたサラバンド 微妙にバロック調とは異なるが、美しい。

○喜びの讃歌 ヘンデルの香りが少ししている。最後の進行がちょっとわからない。

○ハープシコードソナタ スカルラッティっぽさを意図しているのだろうが、似てない。

○ソナチネ ギロックはどうもソナチネに関しては「歌」的な2楽章がいい、1,3楽章は古典的ということを意識しすぎているのか、 きつく言うと、まがい物と言う感じが少ししている。3楽章の繰り返しはつける。

○海 少し荒れた海でしょうね。左右分割の練習曲っぽい。

○スペインのジプシーたち 私はこの曲集で一番好きかも。右ページ真ん中のDの連打、指が2となっているが、 もちろん222ではなく、212。次のHは432でしょうね。

○アメリカのフォークダンス 最後の二曲が「モダンスタイル」、つまりギロックの感性そのままで作曲できるわけで、 できばえがよくなるのも、まあ当たり前かも。

総合評価     B+

アクセントオンの2巻。ソナチネが半分、それぞれの時代様式を学ぶのが半分。

1巻より評価が高いのは、一応全曲使えるから、ということである。

ただ、やはり評価Aとは言いがたい。ソナチネは基本的に古典派の様式を真似ているが、その分ギロックの長所は隠されて しまっているからである。

結局最も評価が高いのは、後半の近代様式のもの、ということになる。

ソナチネは、私は、やはりクーラウやクレメンティなど古典派のものを与えたい。ギロックに切り替える意味はなんら見出せないからである。むしろ、ソナタの前くらいの生徒に分析をさせる意味で与えるのはありかもしれない。

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