あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

ポリフォニーアルバム 1  志村泉校訂    ヤマハ

年代に拘らず、インベンション前段階の生徒たちにポリフォニーに親しませるために編纂された、とある曲集。

曲名 作曲者 難易度 推薦
少年と少女 モラビア民謡  4  
カノン パルコフスキー  4  
ああ、露がポツリポツリと落ちていく スロヴァーコ民謡  5  ☆
問いと答え ブレスラウアー  4  
プレリュード シュヴァルム  4  ☆
かっこう ブレスラウアー  4  
畑を耕す若者よ モラヴィア民謡  6  
トゥシェボンで 南チェコ地方の民謡  4  
昔の古い音色 ネメス=シャモリンスキー  4  ☆
スワビア風 J.C.F.バッハ  5  
鬼ごっこ グルリット  4  ☆
岩の陰から小さな鳩が飛び立った ぺテル  5  
アレグロ アルマンド  4  
ディアログ ヴィットハウアー  5  
狩のホルン エステン  5  
ロンド 作曲者不詳  5  
デンマーク王子のマーチ クラーク  7  ☆
踊り歌 バッハ  6  
小練習曲 へスラー  5  
サラバンド コレッリ  6  ☆
アレグロ ラートゲーバー  6  ☆
ディアログ フンメル  5  
インパーティネンス ヘンデル  8  ☆
ポリフォニー バッシ  7  
アレグロ テレマン  6  
嘆き グルリット  5  
ディアログ ネメス=シャモリンスキー  6  
アレグロ へスラー  6  
9つの小品より №1 へスラー  7  ☆
メヌエット ヘンデル  8  ☆
ガヴォット テレマン  9  ☆
メヌエット パ-セル  7  
メヌエット ベンダ  8  ☆
メヌエット スペロンテス  8  
アレグロ テレマン  8  
メヌエット ロカテッリ  8  ☆
ガヴォット アーノルド  9  
アリア A.スカルラッティ  8  ☆
アンダンティーノ テレマン 10  
メヌエットとトリオ モーツアルト  7  

○少年と少女 ミクソリディア旋法、解りやすい。

○カノン 現存の作曲家。fis moll。単純なカノン。

○ああ、露がポツリポツリと落ちていく 短いが少し複雑か。

○問いと答え ポリフィニーとしては易しい。

○プレリュード ポリフォニーなのだが、あまりそう感じないかもしれない。弾きやすい。

○かっこう これも、ポリフォニーとはあまり感じられない。

○畑を耕す若者よ aとbは左右を入れ替えている。これは少してこずるかも。

○トゥシェボンで 16分音符が出てくるが易しい。

○昔の古い音色 ひなびた感じがある。

○スワビア風 これはいかにもバロック調。

○鬼ごっこ カノン風。題名の意味もよく解るだろう。

○岩の陰から小さな鳩が飛び立った 6小節目右最初指、私は3の方がいいとおもう。

○ディアログ 手が小さいと難しくなる。

○狩のホルン ポリフォニーというか、主題が左にあるというだけだと思うが。

○ロンド 解りやすい。

○デンマーク王子のマーチ これは有名な曲。ちと難しいが。

○踊り歌 これ原題ですかねえ。コラールとなっている楽譜は見たことあるが。

○小練習曲 半音的進行の練習曲かな。

○サラバンド これはちょくちょく見かける。

○アレグロ それほど難しくない。

○ディアログ 最後の右は特殊な指が指定してあるが、135412でいいとおもう。

○インパーティネンス これはよく見かける名曲。

○ポリフォニー フレージングはロマン派っぽい。

○アレグロ これは割と易しいんですがね。

○嘆き ポジションの移動がなくやさしい。

○ディアログ わずかに現代っぽいか。

○アレグロ cisというこの時代にしては珍しい調性。短いからまあ難易度6にしておくが、やや難しい。

○9つの小品より これはBの楽譜もある。おそらく記譜上はCで、時代を考えて実音はBということなのだろう。

○ガヴォット 軽やかにはずんで弾くのは結構難しい。

○メヌエット(ベンダ) これは知られざる名曲と私は思ってました。

○メヌエット(ロカテッリ) あっさりした佳品。

○アリア これを収録していた併用曲集が絶版になって残念と思っていました。

○アンダンティーノ 取り掛かる前にフレージングを検討した方がいい。

○メヌエットとトリオ こういうのはポリフォニーとはいえ、難しくはない。

総合評価     A-

インベンション前段階のポリフォニーを集めた曲集だが、類書と異なるのはバロックに限られていないということ、 全体のおよそ半分である。

ということで、耳慣れない作品が数多く収録されており、いずれもそれなりに使える作品であることが嬉しい。

まあ、ただ、ポリフォニーはバロックが本筋なわけで、特にポリフォニー入門に当たって、わざわざこういうちょっと毛色の変わった曲集を使う必要はないともいえる。使うか使わないかは先生の好み次第だろう。

使うのならば、ある程度長期にわたって、継続的にずっと使っていくのが望ましい。

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