あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

ピアノの広場 2 フランシス・クラーク、ルイーズ・ゴス編纂  田村智子訳解説   全音楽譜出版社

前に調べた1巻の続き。作曲者は編者と異なる。

曲名 作曲者 難易度 評価
ポエム ジョージ  7  A
中世の行列 ジョージ  5  A
メキシコの夕暮れ ジョージ  6  B
パキスタン スキップ ジョージ  7  C
ロデオ カントリー ジョージ  7  B
モビール ジョージ  6  B
原始人のダンス ジョージ  8  A
反射 ジョージ  8  B
リオのルンバ クレーエンビュール  5  C
淋しい谷間 クレーエンビュール  5  B
始発電車6:04 クレーエンビュール  5  B
かわいい子ども クレーエンビュール  6  C
バッケイ ジム クレーエンビュール  5  B
ファースト ラブ クレーエンビュール  6  B
一人歩きのブギ クレーエンビュール  5  B
陽気なソンブレロ クレーエンビュール  5  B
クレージー トランペット クレーエンビュール  5  A
夢の城 クレーエンビュール  6  C
ポップコーン ブギ クレーエンビュール  5  A
ブラック マジック クレーエンビュール  6  B
スペインのセレナーデ オルソン  6  A
ブルースのモチーフ グローブ  7  B
開拓者の町 ジョージ  6  B
エレジー クレーエンビュール  8  B
スペインのワルツ クレーエンビュール  7  B
くるりくるくる クレーエンビュール  7  B
聖日の鐘 クレーエンビュール  8  B
フェイドアウト ブギ クレーエンビュール  8  B
炎と水のビギン クレーエンビュール  6  B
暗い路 クレーエンビュール  8  A
のんびりブルース クレーエンビュール  9  C
リラックス クレーエンビュール  8  B
うきうき気分 クレーエンビュール  8  A
タンゴ グランデ クレーエンビュール  9  B
目が回りそう クレーエンビュール  8  B
マヤ クレーエンビュール  8  B
犬小屋ブギ クレーエンビュール  8  B
しだれやなぎ クレーエンビュール 10  B
イラつき気分 クレーエンビュール  8  C

○ポエム まさに音によるポエムだが、手が小さいと苦しい。大人なら難易度6か。

○中世の行列 交差がある。左手はバグパイプの模写。

○メキシコの夕暮れ 8分の8拍子だが、3+2+2+1である。

○パキスタンステップ 微妙に弾きにくいかも。

○ロデオ・カントリー 4分の4だが部分的に4分の5が混じる。8分の3+3+2の部分のアクセントをしっかりと。

○モビール 曲は美しいが、初心者にはあまり使わしたくない指の運びがある。

○原始人のダンス 手が大きくないと無理。小学上級以上の初心者用。

○反射 オクターブを省くと易しくなるが、美しさが大分減る。

○淋しい谷間 ウェスタン風。これは繰り返しをつけるべき。

○始発電車6:04 ある種の軽いアメリカ音楽によくある書法ですがね。

○かわいい子ども 4拍子の中に3拍子が紛れ込む。

○バッケイ ジム 穏やかな日常と言う感じ。

○ファーストラブ これも穏やかに。しかし心をこめて。

○一人歩きのブギ のんびりと。

○陽気なソンブレロ やや長い。

○クレージートランペット 左はほとんど合いの手に過ぎないから易しい。

○夢の城 臨時記号の練習になるかな。

○ポップコーンブギ 単純ながら面白い。

○ブラックマジック es moll 読譜については最初に説明してやるべき。面白い曲なのだが、終わり方が私は好きではない。

○スペインのセレナーデ いい曲だがペダル必須。

○ブルースのモチーフ 10度ポジションがある。ゆっくりしみじみと弾くこと。

○エレジー 美しい中間部に行き着くまでが問題。

○スペインのワルツ こういうのは外しやすく譜面面よりは難しい。

○くるりくるくる 譜面どおり正確に弾くためにはペダル必須だが、そこまで厳密に拘ることもないかもしれない。

○聖日の鐘 交差があり速く弾くと難しくなる。

○フェイドアウトブギ 2小節目頭の右(それに類する箇所)は2分の1なのだろうが、3分の1でもいいのかもしれない。

○炎と水のビギン 凝ってるというべきか、微妙に左右の音にずれがあるというべきか。

○暗い路 オクターブを省けば難易度7.

○のんびりブルース これは好みは別れそう。

○リラックス さほど美しくもないハ短調が、美しい変ホ長調に変わるのだが、これは計算ずくなのかねえ。

○うきうき気分 これは気分は統一されてます。

○タンゴグランデ 難しくはないが外しやすい。

○目が回りそう これは速さによって大分難易度は変わる。

○マヤ 面白い曲ですがね、途中のFisHDの和音はFisBDなんではなかろうか、という気がしてならない。

○犬小屋ブギ これはスイングした方がいい気もするが。お終いだけはスイングできないしなあ。

○しだれやなぎ すこし難しくなっている。物憂げに。ブルースっぽい。

○イラつき気分 やや、思いつきのままという気もする。

総合評価     B

曲の質は総じて高い。ほぼ全曲使えて、難易度もブルグミュラー程度で揃っている。

評価Aを与えることができないのは、曲集の8割を作曲しているクレーエンビュール氏の作品はおおむね伴奏形が単純なのである。曲としての価値には関係ないが、教材としての価値が少々劣る。たまに使う分にはいいが、この本を丸々与える気には少なくとも私はならない。

作曲者は4人だがクレーエンビュールが8割、残りはジョン・ジョージ、あとの二人は1曲ずつだけ。

どちらかといえば手が大きい方が使いやすいし、ペダルも使えるほうがいい。つまりはやや大きい年齢層の生徒用ということになる。

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