あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

グラナドス ゴエスカス

スペイン音楽の大作曲家といえばアルベニスですが、このグラナドスも並んで称されるくらい有名です。作品としては 「スペイン舞曲集」そしてこの「ゴエスカス」ですね。前者はアマチュア向け、こちらはプロ向けとも言えるかもしれません。

番号 曲名 難易度 推薦
 1 愛の表示 26  ☆
 2 窓辺の対話 27  ☆
 3 厩舎ランプのファンダンゴ 27  ☆
 4 嘆き、またはマハと夜鶯 25  ☆
 5 愛と死 27  ☆
 6 エピローグ「おばけのセレナード」 27  
  わら人形 27  ☆

1.「愛の表示」とは愛の言葉、要するに口説き文句なのであるが、いかにも外人らしく(日本の男ではありえない)、 綿々と長時間かけて口説きに口説く、という感じがする。この曲集はいずれもそうだが情緒たっぷりと、そして最後は華やかに。恋の勝利であろうか。

2.この曲の難しさは、演奏の困難さというよりは読譜の面倒さという点にある。スペイン物には割りとよくあることだが。

3.スペイン情緒あふれる名曲。

4.曲集中もっとも有名な曲。これも難解さは読譜の面倒さにある。

5.私の持っている古い音友版では4小節目の右の最後がFになっている(Fisの誤り)。濃厚なメロディーが 綿々と歌われる、ときおり前曲のメロディーが姿を見せる、よほど気に入っていたのであろう。

6.技巧的には曲集中最も派手かもしれない。

○わら人形 ゴエスカスと同時期に書かれた傑作。あまり速く弾くと演奏不可能になる。

あとがき

大作曲家の項には含めてませんが、単にピアノ曲の数が少ないというだけで、もちろん私などが偉そうに評価 を下すことが出来るようなものではありません。

いつも思うのは、スペインものは本当に日本では耳にする機会が少ない。ショパンやベートーヴェンの10分の1も 弾かれていないのではないでしょうか。「禁じられた遊び」や「追憶」のメロディーは日本人にはここちいいものです。 スペインものは普通の人にも充分受ける要素満載なのですがねえ。

スペイン物のピアノ曲の最高峰といえば、アルベニスの「イベリア」そしてこの「ゴエスカス」でしょう。 ただイベリアは全曲一度に弾くのはちときついです。まあ、ゴエスカスも6曲通したプログラムはめったに見ませんが。

スペイン物に興味のあるピアニストならば、一度は目を通しておくべき作品です。「イベリア」よりも聴衆には解りやすいかと思います。難点をあえて挙げれば、その演奏の困難さが聴衆にややわかりにくい、というところくらいでしょうか。 判りやすい派手さというものには欠けるのかもしれません。

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