あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

ギロック 発表会のための小品集    全音楽譜出版社

久しぶりのギロックですね。結構調べたような気がしているのですが、まだ半分くらいですか。

曲名 難易度 評価
王様の狩り  7  B
エオリアン・ハープ  7  A
小組曲 変ロ長調
  ファンファーレ  7  B
  眠い王子  7  B
  王様万歳  7  C
小組曲 ヘ長調
  女王の召使い  7  B
  大宮殿  7  B
  かざりの織物を織る職人たち  7  B
  糸をつむぐ人たち  6  B
小組曲 ト短調
  レハーサル  8  B
  踊りの先生  8  B
  皇族プリンセス  7  B
  仮面舞踏会  7  B
御前演奏  8  B
小組曲 ホ短調
  リュート奏者  7  B
  年老いた乳母の子守唄  6  C
  たか狩り  7  B
しんきろう 11  B
かざぐるま 11  B

○王様の狩り 冒頭に対位法が使われているが、易しい。

○エオリアンハープ 夢幻的。こういうのは一音ずつはっきり弾いてはいけない。

○ファンファーレ いかにも組曲の頭という感じ。

○眠い王子 ややバロック調

○王様万歳 堂々と。こういうのは日本の子ども、いや、大人かな、は苦手かも。

○女王の召使い これもバロック調、ちょっとせかせかしている感じ。

○大宮殿 大広間の方が正しい訳だと思うけどなあ。宮殿というと建物全部になっちゃうから。

○かざりの織物を織る職人たち 完全にサラバンド。手が小さいと苦しい。

○糸をつむぐ人たち ピアニスティックに書かれている。

○レハーサル これはなかなか良い曲ですが。

○踊りの先生 ギロック風ガボットかな。

○皇族プリンセス バッハのミュゼットをすぐ思い出すが、比べるとやはりだいぶ落ちるかなあ。訳が固すぎる、 王女様、でいいと思う。

○仮面舞踏会 「秋のスケッチ」に少し似てるかなあ。これも悪くないが、向こうの方がいい

○御前演奏 バロック的に落ち着いた前半と、やや近代っぽくざわついている中間部と。

○リュート奏者 リュートは撥弦楽器、それを思わせるところは最後しかないなあ。

○年老いた乳母の子守唄 付点のリズムはあまり鋭くない方がいいだろう。

○たか狩り 速くしなければもう少し易しい。

○しんきろう 最後の二曲は別格に難しい。これはあまり速い指示速度ではないので、注意。

○かざぐるま 常動曲なんでしょうねえ。それなりに面白いが記憶に残るほどのものではないなあ。

総合評価     B-

もともとこういう本だったのか、2冊を1冊にまとめたものかちょっと不明。最後の2曲だけが異質だからです。

組曲などは、基本的に擬バロックというか、バロック時代の組曲を思わせるような作品がほとんどでそれに微妙にギロック風 味付けがしてあるという感じ。難易度も揃っていて、使いやすいかもしれないが、私としてはそれほどの価値は認めない。 まがい物は所詮まがい物であるから。もう少しうまくなってからバッハのフランス組曲をする方がいいし、 そこまで待てないのなら、バロック時代の本物の小品をする方がずっと良い。

最後の二曲は「発表会用小品」という感じがするが、ギロックの作品の中で格別優れているといえるものではないだろう。

ギロック大好きという子どもになら、使えるかも、というくらい。

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