あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

ソナチネの友 ピアノ小品55曲集 2  門馬直美編  全音楽譜出版社

だいぶ以前に1は調べた。店頭ではあまり見かけなくなっていたので、そのうち1も2も絶版になるかと思っていたら、 ピティナが課題曲に取り上げて復活したようである。調べてみることにする。

番号 曲名 作曲者 難易度 評価
56 ジプシーのおどり リヒナー 10  A
57 ポロネーズ シュモール  9  C
58 セレナード Op.117-13 ヒラー  8  C
59 スケルツオ フンメル  9  C
60 ワルツ ショパン 13  B
61 こどもの行進曲 Op.31-1 メルケル  7  C
62 庭の千草(変奏曲) ヒッツェル 10  B
63 楽しい狩人 Op.31-2 メルケル  8  C
64 すみれ ストリーボッグ  6  A
65 愛らしいタランテラ ストリーボッグ  6  A
66 水の上を行く ライネッケ  5  C
67 朝の挨拶 シューベルト  7  B
68 夢想 ベール  7  B
69 メヌエット ベートーベン  9  B
70 小さいロンド ジュリアーニ  7  B
71 悩みに満ちて バウムフェルダー  7  C
72 舞曲 グルック 10  B
73 朝の歌 ランチアーニ  8  B
74 おどけたギャロップ グルリット  8  B
75 双頭の鷲の旗の下に ワーグナー 12  A
76 楽しい農夫 シューマン  9  A
77 勇ましい騎士 シューマン  7  A
78 シュタイルへの郷愁 エッグハルト 11  B
79 ジプシーの踊り シューマン 11  B
80 ポロネーズ バッハ 10  B
81 乙女の祈り バダルジェフスカ 16  A
82 4月の微笑 デプレ 11  B
83 羊飼いの小曲 ベール  8  B
84 アルプスの鐘 エステン 15  B
85 山びこ ベール 10  B
86 結婚行進曲 ワーグナー=エステン 10  B
87 「ファウスト」からの音楽 グノー=クルーク 11  B
88 「故郷の人々」による変奏曲 ミーチャム 17  A
89 ロシアの舞曲 チャイコフスキー 13  A
90 水夫の歌 シューマン 11  B
91 子守唄 シューマン 11  A
92 夕べの歌 シューマン 11  B
93 さすらい人の夢 リチャーズ 13  B
94 マルセーユの歌 ケーラー編 11  A
95 コロンビア万歳 シュピンドラー編 14  B
96 ドナウ河のさざなみ イヴァノヴィッチ 16  B
97 美しく青きドナウ シュトラウス=ヒッツェル 14  B
98 ウェーバーの最後の楽想 ライシンガー 11  B
99 ラルゴ ヘンデル 13  A
100 ニーナ ペルゴレージ 10  B
101 ワーテルローの戦い アンダーソン 12  A
102 栗の木の陰で ファールバッハ 12  A
103 花の歌 ランゲ 14  A
104 アルプスの乙女の夢 ラビッキー 14  A
105 セレナード ハイドン 11  B
106 へ調のメロディ ルビンシュタイン 18  A
107 ハンガリーのロンド ハイドン 14  B
108 ポルカ スメタナ 18  B
109 前奏曲 バッハ 12  A
110 ポロネーズ ショパン 17  B

56.定番。4和音というのは3和音より特にこどもにはずっと弾きにくい。

58.左の音形は3拍目、6拍目にアクセントがつきやすいので注意。

59.両手スケールが乱れないように。

60.子犬のワルツをBに移調して少しだけ易しくしてある。弾いてみるとわかるが、原曲を引き慣れた者には 却って弾きにくいところもある。逆のことも言えるわけで、こういうのは益なしと私は思う。

62.主題がやや単調すぎる、変奏のほうはわりと面白いが。

63.オクターヴを省くと7。

64.これは定番。

65.これも古くから知られている曲。

66.3段3小節目の右手の指使いは少し妙。

69.7重奏曲の編曲。主題はOp.49-2の2楽章と同じ。

70.これも結構昔の併用曲集に載っている。

71.ペダル必須。

73.下属和音から始まるというのが、何となく新鮮。

74.曲想の転換が大きく、面白い。

75.7小節目の左のオクターブ連続を省かないと激ムズになる。

76.定番ではあるが、少々使いにくい曲でもある。

77.これは文句なし。

78.サロン音楽というやつです。

79.こどものためのソナタの3番の3楽章、ちょくちょく見かける。両手のスケールをそろえるのは難しい。

80.フランス組曲6番のポロネーズを移調してさらに少し易しくしてある。こういうのは私は好きではない。

81.これは少し難しいかも。

82.形式は序奏つきのウインナワルツ。

83.3段目4,5小節だけ左のフレージングが異なる。原典かどうかは不明。

84.「アルプスの夕映え」よりはちょっと難しい。でも派手さは劣るかも。

86.これは始めてみる編曲だが、あまり感動しないなあ。

87.オペラ「ファウスト」から3場面の音楽を続けたもの。

88.6小節目のトリルの後打音、CになっているがCisだと思う。割と本格的なサロン音楽。

89.4指と5指の分離が出来てないと難しい。

90.これもちょくちょく見かける。

91.これは比較的有名な曲。

92.原曲は連弾。32分音符がばたつかないように。

93.リチャーズはサロン音楽の作曲家。さほど深みはないが美しい。

94.フランス国歌というのは、オリンピックでもあまり耳にすることがないが、ああ、やっぱりいい曲だなあと思う。

95.コロンビアというのは南米のコロンビアではなく女性の名前=アメリカのことです。

96.ワルツ3の4段目右最初EGとなっているがEAのミスプリ。

97.だいぶ短くなっているが。

98.ウェーバーとは実は何の関係もないらしい。

99.なかなかかっこいい編曲。

100.5小節目の内声の一部などは右でとる方がいい。弾きにくい割りに演奏効果は上がらない編曲。

101.他の版では英語読みで「ウォーターローの戦い」になっている。歴史関係の本では皆「ワーテルロー」 になっているから、こちらの方がいいとは思う。

102.スペイン風な味のある、わりといい曲。

103.定番ですな。

104.これも定番。

105.有名な弦楽四重奏曲からの編曲。アーティキュレーションの異なる編曲もある。

106.これはだいぶ難しいが。

107.ピアノトリオの編曲。ジプシーロンドのほうが通っている名前。速さによってだいぶ難易度は変わる。

108.スメタナのポルカは30曲もあるのだが、日本に紹介されているのはごく一部。これは私ははじめて見る。 彼のポルカの中では易しい方だろうが、ソナチネクラスでは到底無理。

109.平均律1巻1番のプレリュード。

110.軍隊ポロネーズをハ長調に移調して、さらに易しくしてある。こういうのは好きじゃない、私は。

総合評価     B+

最初は、ただの寄せ集めのようであまり印象はよくなく、せいぜいB-くらいかなあと思っていたんですが、 後半、やや印象がよくなりまして、結局B+。

つまり中級程度のサロン音楽が多数収録されていまして、この程度の大作曲家以外の難易度の曲をそろえている楽譜は結構少ないのですよね。そういう意味から先生は持っていれば結構有益かも、という気はします。

まあ、生徒にかわすには少々分厚すぎるかなあ。

ちょっと気に入らないのは、解説などで「上巻に書いてあります」というような箇所がちょくちょくあること。この手の本は小説などとは異なり、上下巻とも買い揃えることの方が稀なのだから、そういう不親切なことはしてほしくなかった。

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