あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

ブルグミュラー 18の練習曲 Op.109   全音楽譜出版社

大半の先生が使っている25の練習曲、その上に18の練習曲があります。連続ではさすがに使いにくいかな。

番号 曲名 難易度 推薦
 1 ないしょ話 12  
 2 真珠 12  
 3 家路につく牧童 12  
 4 ジプシー 13  
 5 13  
 6 陽気な少女 13  
 7 子守り歌 12
 8 アジタート 13
 9 朝の鐘 13  
10 すばやい動き 13  
11 セレナード 14
12 森での目覚め 15  
13 大雷雨 13  
14 ゴンドラの船頭歌 14
15 空気の精 14
16 わかれ 15  
17 マーチ 15  
18 つむぎ歌 16  

1.保持音の練習かな。

2.スケール練習。真珠のように粒をそろえる。

3.複前打音の練習かな。

4.スタカートの練習かな。

5.表情記号が細かくついているので、細やかな表情の練習ということになるのか、もちろん保持音の練習でもある。

6.これは純然たる練習曲に近い。重音のスタカートの練習。

7.手が小さいとやや難しいか。

8.左右分割の練習。繰り返しはいる。相当速く。

9.交差の練習かな。As Durというのは一番読譜が面倒な調性だから、そういう練習にもなる。

10.表題どおり、すばやい動きの練習。

11.装飾音を伴ったメロディの練習。メンデルスゾーンの春の歌タイプ。

12.スタカート、跳躍、和音の練習。

13.トレモロを中心とした総合練習かな。

14.これは歌う練習でしょうね。

15.3連符を風のようにひらりと弾かなければいけない。

16.和音の練習。25の練習曲の「別れ」が名曲なので、期待するとがっかりするかも。

17.総合練習かな。

18.やや弾きにくい。

総合評価   B

曲集としてはまあまあ、練習曲集としてもまあまあ、というところ。

25の練習曲に比べ、難易度が上がったせいか練習曲集としての色彩が濃い、しかしブルグミュラーのロマン性は発揮されていて、純然たる練習曲はほとんどない。

難易度的にはツェルニー30番と似たようなもの。代わりに使うかどうかはやや微妙、私はどちらも使わない(笑)。

単品で先生のレパートリーにしておきたい曲がいくつかある。

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