あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

グルリット 24の旋律的練習曲 Op.131   全音楽譜出版社

グルリットは3冊目。24曲だが、24の調によっているわけではない。なお「練習曲」となっているが、普通の曲集と変わらないので、作品集のほうに分類する。

番号 曲名 難易度 推薦
 1 さあ元気よく  9  
 2 勇気を出して  9  
 3 楽しくゆかいに  9  
 4 3月のすみれ 10  
 5 山を越え谷を越え 10  
 6 スケルツオ  9  
 7 老いも若きも  9  
 8 狩の楽しみ  9
 9 新しい門出  9  
10 祖国の歌  9  
11 マーチ 10  
12 かわいいお化け  9
13 かたい決心  9  
14 ぼだい樹の下で 10  
15 騎士  9  
16 おとめの悲しみ  9  
17 郷愁 10  
18 ふきげん 10  
19 新しい生活 10
20 夕べのいこい 11  
21 よう精のおどり 10
22 舟歌 12  
23 いらだち 10
24 別れ 10  

1.左にメロディー。右手の属7の分散形の練習になるのかな。

2.中間部はペダルを使えるのなら使う。

3.中間部に実質並行8度がある。ユニゾンと見るべきなんだろうが違和感は感じる。

4.「3月のすみれ」とはどういう意味がよく解らないが、微妙に弾きにくくはある。

5.2段目の左右のずれたアーティキュレーションを正確に。中間部は一気に弾いてしまうこと。

6.ややドラマティック。

7.千蔵さんの解説では中間部が若者で前後が老人をあらわしているということだが、逆も考えられないわけではない。 前後は若者らしいはつらつさ、中間部は老人の頑固一徹という風に。

8.定型だがまあよく出来ている部類だろう。推薦は甘いかな。

9.何となく題名にふさわしい曲ではある。準推薦。

10.ペダルを使うほうがMaestosoになる。あまり速く弾かないように。

11.これは繰り返しをつけないとバランス上おかしいだろう。前半がなかなかいいので準推薦。

12.Koboldはお化けというよりは「妖精」の一種。

13.右手の音形はむしろ8分の6になりやすいので注意。

14.何というか細かい味わいが必要。

15.右手の内声が大きくならないよう。

16.イ長調。「悲しみ」を表現するのは難しい。ゆっくりめでしみじみと。

17.左手の拡張の練習でしょうかね。

18.ペダル使用。やや荒々しく。

19.さっぱりと気持ちよく。

20.三連符と八分、16分音符を組み合わせる練習。

21.軽やかに。中間部がやや非ピアニスティックなのが玉に瑕。

22.手が小さいとだいぶ困難。

23.これはなかなかいい曲。ある程度速く弾きたい。

24.悲しい別れというのではなさそうですね。

総合評価   B-

ピアノ教師が記憶しておいていい曲がそこそこあったので、まあまあの評価にはなりました。

難易度が9~10でほとんど揃っているのも使いやすいかもしれません。ブルグミュラー終了くらいで足固めをしたい場合などには ちょうどいい。

ただ、曲集全体としてみた場合、それほど魅力があるというわけでもない。ロマン派の易しい書法を学ぶ意義はあるだろうが。

グルリット・ケーラーあたりは併用曲集に載っている程度で充分ではなかろうかなと個人的には思う。

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