あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

ピアノ絵本館⑦ 寺内園生 マザー・グース 谷川俊太郎訳詞  全音楽譜出版社

このところ、立て続けにピアノ絵本館です。理由は・・図書館にあるんです、もっともこれで終わりみたいですが。 これはこれまで検討してきたものとは違って、全く新しい作曲、しかも連弾ではなくソロです。

番号 曲名 難易度 推薦
 1 ばらのはなわを つくろうよ  5
 2 きょうかいが ありました  5
 3 おれさまは キュウのごてんの  4  
 4 ちびっこジャック・ホーナー  5  
 5 つむじまがりの メアリさん  5  
 6 おほしさま おほしさま  5  
 7 えらそうなA かわいいa  5
 8 ちいさなむすめがいたってさ  5  
 9 めえ めえ めんようさん  5  
10 ぺたぺたこねてよ おかしやさん  5  
11 ねんねんころり  5  
12 かわいいいぬ にひき  5  
13 ハンプティ・ダンプティ へいにすわった  6
14 ちくたくちくたく  5
15 うつくしいのは げつようびのこども  3  
16 ちっちゃなトミー・ティトルマウス  5  
17 いちばへいちばへ かるいしかいに  5  
18 ディケリ ディケリ デア  5
19 かべにくっついて ねるこには  5
20 なまいきいたずら おしゃれのジャック  5
21 ぼくがつきをみると  5  
22 マタイとマルコとルカとヨハネ  6  
23 あつあつのまめのおかゆ  5  
24 マフェットのおじょうさん  5
25 もうねよう  6  
26 えっさかほいさ  6  
27 トウィードルダムとトウィードルディー  6  
28 どんぶらこっこ どんぶらこ  3  
29 かわいいことり 2わのことり  4  
30 があがあがちょうのおでましだ  6
31 こけっこうなめんどりさん  4  
32 ライオンといっかくじゅう  7  
33 サリー おひさまのまわりをまわれ  6  
34 ねえさんのベティとなかたがい  6  
35 ひねくれおとこがおりまして  5  
36 ちびのウィリー・ウィンキー  6  
37 ジャック・スプラット あぶらがきらい  5  
38 トミー・スヌックスとベッシー・ブルックス  6
39 ろっぴきのはつかねずみ  7  
40 ハートのクイーン  6
41 ソロモン・グランディ  7  
42 くつのおうちのおばあさん  6  
43 これからわたしはねむります  5  

1.何気ないが、音楽的でセンスがある。

2.これは歌ではなく、雰囲気を表した描写音楽。

3.歌。これもまあ、面白い。

4.歌。子供は笑う可能性あり。

5.歌。出だしは「つむじ曲がり」のイメージ。最初の小節の指は、次の小節との間を離すことを暗示している。

6.きれいな歌だが、短い割には変則的な指が多い。

7.思わず笑ってしまうが、大文字と小文字を知らないと意味不明になる。猫はCAT、つまりCです。80という速度表示は遅すぎると思う。

8.歌はない。全音音階のときが「悪い子」なんでしょう。

9.これも歌はない。ホ長調。

10.古典派的に整った音楽、準推薦。

11.ちょっと不思議な感じのする子守歌。ゆっくりと。

12.10小節目の終わりからの右レガート、この指では厳密には不可能。音を犠牲にするか(Hを省く)、レガートを犠牲にするか。

13.付点と連打の練習になるかな。

14.何の変哲もない気もするが、佳品のような気もする。

15.片手。出来れば弾き歌いをさせる。

16.「たにんの~」のところの、響きの違いを味わう。

17.指示はないが、前半と後半とではスピードを変えても良いとおもう。

18.面白い。

19.器楽曲、子守歌のようなものかな、美しい。

20.手の小さい子は「それから」の「ら」を左で取るといい。

21.この作曲家はロマンティックなものはさほど得意ではないのだろうか。マザーグースに合わしているのかも知れないが。

22.マイナーとばかり思ったら、最後でメジャーになってますね。美しい。準推薦。

23.何となく笑える歌詞に、澄まして曲をつけているという感じ。

24.これは子供に情景と音楽の関連を説明させるといい。教材として秀逸。

25.これは珍しく音楽と詩の関連がいまいち分からない。

26.澄まして弾いて、後で皆で笑い出す・・かな。

27.面白いんですがね。教材としては同指の連打がちと気になる。

28.片手。これも何となく面白い。

29.鮮やかに弾くには、もちろんもっと上のレベルです。

30.これはマザーグースに関係なく、曲自体が面白い。

31.ほとんどユニゾンで面白く易しい。

32.ここら辺から少し難しくなってくる。

33.久しぶりの歌。

34.大胆に表現する。

35.語るように弾く、この本全体がそうだが、本の好きな子供にはとてもいい。

36.これも同じ。

37.教材としては最初の連打の指使いが気になる。

38.二人で歩いてました、おしゃべりしました、という感じかな。

39.割と普通の曲。

40.これは完全に物語になっている。

41.これは合唱にかかわりのある人間には青島さんの名曲があるだけに分が悪い。

42.指示通りのテンポで弾かすと、そこそこ難しい。

43.終曲。単独で弾く感じではない。あまり起伏をつけないほうがいいだろう。

総合評価   A-

何というか、検討前はさほど期待していなかったのだが、検討してみて、これはなかなかいい曲集ではなかろうかと思った。

マザーグースの奇妙な?味わいのある詩に、これまた奇妙な味わいのある音楽がつけられている。しかも難易度は バイエル終了程度でそろっている。

一曲一曲が短く、教材として使いやすい。

音楽について先入観の無い子供ほど喜ぶだろう。本の好きな子なら、音で情景なり心理なりを描写するということを学ぶことが出来るだろう。

推薦マークのあるなしは、あまり気にしなくていい。出来栄えにそれほど差があるわけではない。

詩を読まして、子供の気に入ったものを弾かせるのが望ましいだろう。

中級以上の生徒の初見用にもとてもいい。

使用する場合は、少なくともその子なりの表現が達成されるまでは妥協しないこと。先生自身の表現の幅が問われるかもしれない。

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