あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

ヴィラ=ロボス ピアノ曲集 2  宮崎幸夫校訂・監修   カワイ出版

前に調べて割とよかったヴィラ=ロボスの第二巻。1巻よりは大分難しい目の曲集になっているようです。

○カボクロの伝説 難易度14 評価A

ゆるやかなボサノバのリズムにのって歌われる。dolenteとあるが、悲しみを秘めてくらいの感じ。なんというか 自然の大きさを感じる。

ブラジル民族舞曲集(シランダス)
番号 曲名 難易度 評価
 1 テレーサちゃん 14  B
 2 伯爵夫人 13  A
 3 サンシャ奥様 19  A
 4 カーネーションとバラの仲違い 18  A
 5 あわれな盲目の乞食 15  B
 6 とべとべガヴィヨン 17  A
 7 私にかまわないで 小鳥さん 17  B
 8 山を越えていこう 16  A
 9 トロロに行ったら 16  B
10 カナイの絵描き 13  A
11 この小径、この小径 21  A
12 小鳥をごらん 21  B
13 針を探して 22  B
14 ひっくり返ったカヌー 15  A
15 麗しき君の瞳 14  B
16 コッコッコッ 18  B

1.10度の和音が多く、手が小さいと苦しい。

2.これも手が大きければ比較的易しいのだが。

3.なかなか面白い曲だが、これも手が小さいと苦しい。オクターブの連続、両手グリッサンドがある。

4.ピアニスティック、面白い。

5.これはほとんど現代の響き。

6.ややエチュード的。

7.リズムがやや複雑。

8.最低9度届かないと演奏不可能。山越えにはつらい道もあれば楽しい道もあるというところか。

9.これも手が小さいと苦しい。8対3というリズムがヴィラロボスは好きなのか?

10.この曲集の中では最もやさしい部類。分かりやすい。

11.ドラマティックな曲です。

12.一種の無窮動のような感がある。

13.拍子が変わるところは、それまでの3連符が新しい八分音符と同じ長さ。次に戻る時は、左手が同じリズム。 最後は難しい。

14.ある種のユーモアを感じさせる。手が大きい方が良い。

15.現代風ラブバラード。

16.やや暗い色調。ヴィラロボスにはこういう左右交互の書法の曲が多い。

子どもたちのカーニバル
番号 曲名 難易度 評価
 1 ピエロの子馬 15  A
 2 小さな悪魔の鞭 17  A
 3 ピエロの朝 14  B
 4 かわいいドミノの鈴 16  A
 5 小さな乞食の大冒険 16  A
 6 かわいい仮装のいたずらっ子 15  A
 7 おませな子の幻想的な笛 16  A
 8 子どもたちのフォリア 21  A

1.見た目よりずっと易しい。ピアニスティックに書かれていて、良くできている。

2.1よりは少し弾きにくい。

3.リズムを正確に。

4.もちろんトレモロが鈴の音を表している。

5.面白く。解説を読んである程度描写的に弾く方が良い。

6.最後はどんどん加速する。

7.転調して少し読譜が難しいかもしれない。素朴な味があり美しい。

8.これは格段に難しく、連弾ヴァージョンがある。連弾ヴァージョンはprimoが18、secondが17。

総合評価   A

ううむ、大作曲家の項に入れとけばよかったなあ、と思ってしまう今日この頃。

私ごときが評価を行なう対象ではないという気がします。あえて書きますと、「子どもたちのカーニバル」の方が 分かりやすいと私は思うし、また手の大きさもさほど要求されないので使いやすい。近現代のお好きな先生は、ぜひとも 目を通してください。

リズムに特色のある曲が多いのは、ブラジル風というべきか。

なお、非常に上質の紙を使っている。

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