あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

ジョン・ジョージ カレイドスコープ 4  田村智子訳・解説   全音楽譜出版社

カレイドスコープの第4巻。ふと気づきましたが、一冊を薄くして値段を下げるというのは、バスティンに見習ったのでしょうか。 あれも確か一冊800円です。ぺらぺらの割りに高いなあと思ってましたが、何かこのころ30ページ前後で800円くらいというのは 定番になりつつあるようです。

ソロ
曲名 難易度 評価
早い決断  5  B
インディアンプリンセス  5  A
旅立ち  5  B
風の歌  5  A
アイルランド人の幸運  5  C
インディアン「ナバホ族」の伝説  6  A
アンスクウェア・ダンス  5  B
思い出  5  B
アンダンテ・コン・モート  5  B
小さなトッカータ  5  C

○早い決断 鋭角的なタッチがほしい。

○インディアンプリンセス 微妙に近代風味付けのニ短調、ペダルはあると表現が深まる。

○旅立ち スタカートをうまく表現する。

○風の歌 もともとある歌なのか、ジョージが純粋に作曲したものか

○アイルランド人の幸運 リズムがそれっぽいのかな。

○インディアン「ナバホ族」の伝説 ペダルが使える生徒の発表会用にいい。

○アンスクウェア・ダンス 5拍子、面白がる子はいるだろう。

 

○思い出 連弾。この人は半音階の使い方はあまりうまくないと思う。

○アンダンテ・コン・モート 穏やかに散歩でもしているような感じかな。

○小さなトッカータ 私にはこの本の中で最もどうでもいい曲。

連弾
曲名 難易度p 難易度s 評価
トランペットのひびき  4  4  A
スペインの娘  5  5  B
コンピューター 1087型  4  5  A
フランス庭園にて  5  5  A
スコットランドのダンス  4  5  A
霧の港  5  5  A
ロシアのお祭り  6  5  B

○トランペットのひびき 単純明快に弾く。

○スペインの娘 ひょっとしたらAかもしれない。淋しそうに弾くのではないと思う。

○コンピューター1087型 相当速く弾くこと。これはprimoもsecondも両方弾かすべきでしょう。

○フランス庭園にて 先生がまず「フランス庭園」での散歩という優雅というか典雅なイメージを正しく持つこと、 でそれをいかに生徒に伝えられるか。secondのベースはあまり強調しない方がいいだろう。

○スコットランドのダンス secondが入らないと「エネルギッシュに」という標語が理解できない可能性あり。 最初から出だしだけでもsecondを入れてやること。

○霧の港 なかなか面白い。ペダルで霧を表現している。

○ロシアのお祭り 速く弾きすぎると指のもつれる危険あり。でも遅いと面白くない。

総合評価   A

1巻からそうでしたが、このシリーズは連弾がなかなかよろしい。それでこの巻は特に良く、ソロもそこそこいいので晴れてA。

いろいろな傾向の曲を子供にさせてあげたい、かといってジャズやポピュラーまでは踏み込みたくない、とお考えの先生には ぴったり。いわゆる「中庸を得ている」という感じの曲集です。

連弾の場合、時にはsecondも弾かせてやるといい。さほど難しくない。

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