あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

グラズノフ 主題と変奏 Op.72  Inter版

久しぶりに外国版の曲を取り上げて見ます。教材というよりは皆さんのレパートリーにどうぞという感じですが。

○テーマはおそらくロシア民謡だと思う。7小節と変則、骨太な感じで。Var1で8小節に整えている。

○Var.2 右手が細かい動きの2声。Var.3で4声体に。Var.4は10度ポジションの早い動き。

○Var.5 テンポを少し落として歌う。だんだん分厚く。Var.6はさらにテンポを落とす後半オクターブの 連続だがこの速さならさほど難しくはない。

○Var.7 ここから一つずつの変奏が長くなる。やや鋭角的に、重音の連続は少し難しい。

○Var.8 流れるように。Var.9 長調になる。アダジオで一つずつの音を鐘のように美しく響かせて。

○Var.10 速く弾きすぎると激ムズになる。9、13小節の右上声は35がいい。

○Var.11 Fis Durから始まって次々と転調していく。右手はきらきらと輝くように。

○Var.12 いかにもロシア風に分厚く。テンポの変化をうまくすればとても良くなる。

○Var.13 オクターブのエチュードという感じ。もちろんチェルニーではなくラフマニノフかスクリアビンね。 圧倒的に一気に弾くとかっこいい。

○Var.14 子守歌風に美しく。

○Finale 3拍子にしている。技術的に相当困難だが報われるものも大きい。

あとがき

30年ほど前に、3大変奏曲としてバッハの「ゴルドベルク」ベートーヴェンの「ディアベリ」ブラームスの 「ヘンデル」と記され、さらにそれに二つ追加して5大変奏曲とするとフォーレの「主題と変奏」とグラズノフの 「主題と変奏」になる、とどなたかが書いていました。それを読んで楽譜を手に入れて弾いてみて、惚れこんでしまった 曲です。

広大なロシアというイメージ。グラズノフはロシアのブラームスという感じがあります。

難易度27 評価無論A。

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