あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

ジョン・ジョージ カレイドスコープ 2 田村智子訳・解説   全音楽譜出版社

先月に引き続いてと言いたいところが、6月に間に合わなかった、スカルラッティにてこずったせいで少し予定より遅れています。 カレイドスコープの2巻です。

ソロ
曲名 難易度 評価
バンジョーの音色  3  C
オルゴール  2  B
ファンファーレ  3  B
インテルメッツォ  2  B
自転車に乗って  2  B
夕やみ  2  B
アイルランドの踊り  3  B
朝の散歩  3  B
女王のハープシコード  2  B
中世の道化役者  3  C
ジプシーの悲しみ  3  B
リレー  3  C
夕暮れの湖  4  A

○バンジョーの音色 ポジションの移動が出てくる。

○オルゴール ト音記号上部加線が出てくる。

○ファンファーレ 12のクロスが出てくる。アーティキュレーションを守って。

○インテルメッツォ 8分の3拍子。連弾パートはつけるべき。

○自転車に乗って 車輪がくるくる回っているようなイメージでしょう。ニ長調。

○夕やみ ハ長調なんだが微妙に近代っぽい。少し遅めの方がいい。

○アイルランドの踊り バグパイプの効果を出すために、として特殊な弾き方を指示しているが、どうでしょうね。 装飾音の弾きかたをそうだと思われると困るが。13のクロスあり。

○朝の散歩 6度ポジション。

○女王のハープシコード ヘ長調。やや対位法的。

○中世の道化役者 最後はペダルを使えないのなら、二つ目のDを右手で取る。

○ジプシーの悲しみ 心もち遅めの方がいいだろう。

○リレー 左右分割のつなぎ目がリレーのバトンを渡すときの感じ、というのは理解できる。

○夕暮れの湖 ペダル必須。ポジションの移動の連続。

連弾
曲名 難易度p 難易度s 評価
姫を助け出せ  3  4  A
バレエのレッスン  3  3  B
ゆかいなペリカン  3  3  B
うた  3  3  B
チャイニーズ・ドラゴン・ダンス  3  4  A
キャラヴァン  2  4  B
山岳地方のダンス  3  3  B

○姫を助け出せ 3連符アリ。

○バレエのレッスン 優雅に流れるように。

○ゆかいなペリカン 上級者からなんら難しくないが、この段階ではリズム譜的に難しいと感じる生徒が多いだろう。

○うた 「さわやかに」と記されているとおり。

○チャイニーズ・ドラゴン・ダンス 「芝居じみて」というのは、おそらく芝居のBGMのような感じで、ということであろう。 secondは手が大きければ易しい。

○キャラヴァン かすかな悲しみをもって・・かな。

○山岳地方のダンス 素朴さをもって

総合評価   B

充分使えるのですが、1巻に比べると大分劣ります。つまりこのくらいの難易度になると他にも相当いい曲を作っている方がいて、相対的に見て1巻の方がずっといい曲が多いのではなかろうか、という感じ。

印象に残る曲が「夕暮れの湖」くらい、それもペダルが使えないと使用不可。

このシリーズは、second教材というか、主教材より1レベル下げて変化をつけるために与える、という感じの曲集として最適な気がします。主教材にドイツ系、もしくはフランス系などの「堅い」教材を使っている場合の副ですね。

どちらかといえば連弾にいいものが多いというのも変わらない。

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