あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

湯山昭 日曜日のソナチネ   音楽之友社

1970年に出版されたもの。子供向けコンクールなどではもう定番になった曲集。

曲名 難易度 評価
序曲 音のデッサン 12  A
月曜日のソナチネ 13  A
火曜日のソナチネ 12  A
水曜日のソナチネ 14  B
木曜日のソナチネ 13  A
金曜日のソナチネ 14  B
土曜日のソナチネ 16  B
日曜日のソナチネ 15  A

○序曲 この曲集の雰囲気を象徴しているような曲、最初にしてみてもいいだろう。出だしの指使いすべて3は必ず守ること。

○月曜日 私はこれが一番出来がいいと思う。1楽章だけなら比較的易しい。ボサノバのリズムを強烈に。 最後は静かに終わると見せかけておいて、突然力強く。

 2楽章 指使い厳守。微妙なルバートが付けれるととてもお洒落(Aをほんの少し長く、その分16分音符を詰める)。 中間部は酔っ払いのごとく、オクターブがとどかなければ、右手は5度で良い。

○火曜日 1楽章はなかなか出来がよく、これを一番最初にする手もある。2楽章は現代風子守歌。3楽章はハイドン 風味を狙ったような気もするが、やや出来は劣ると思う。

○水曜日 やや現代的、一部複調。弾くこと自体はさほど難しくないが、現代物に慣れていないと読譜でかなりてこずるだろう。 難易度の設定が難しいがこんなところか。

○木曜日 全体としてよくまとまっていて、分かりやすい。2楽章、右手和音連続のところは、不協和音の連続で緊張を高め、一気にほぐす。

○金曜日 出だしの動機が復調でかなり強烈、これを面白いと思う子どもには良い教材。全楽章ともかなり現代的。

○土曜日 理論的に見てこれを無調といい得るのかどうか分からないが、感覚的にはほとんど無調。その分難しい。 1楽章は結構出来もいいと思う。2楽章、2ページ4段目最後の小節左FAisCis、DFCとあるが、FisACis、DFCもしくは、FisAisCis、DFisCの誤り。

○日曜日  1,2楽章は「月曜日」の路線に戻ったという感じ、難易度12~3。3楽章はやや現代的で、一番難しい。

総合評価   A

湯山さんの作品集の中で最も古いものになるのだろうか。大げさにいえば当時のピアノ教育界に鮮烈な衝撃を 与えた曲集といえる。

2系列あるといえるだろう。比較的分かりやすいのが月曜、火曜、木曜。かなり現代的なのが水曜、金曜、土曜。日曜は両者の集大成 という感じ。最初に与えるべきなのは前者、もしくは序曲。

後者は子どもの反応を見て決めたらいい。前者程度は今の子どもたちにはほぼ必修(この曲集でなければならないということではない) のような気がする。

子供向け日本人作品の中でも最右翼に属する作品集だが、ある意味皆傾向が似ているので、当然全曲する必要はない。2,3曲でいいと思う。

他の現代物と難易度の整合性がかけているような気がする、1ランクずつ修正しました。月、木と一覧表の方を修正してください。

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