あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

イベール  物語

イベールの「物語」を取り上げます。結構有名な作品ですが、日本版は出ていないと思います。今回調べた楽譜は Alphonse Leduc版です。

番号 曲名 難易度 評価
 1 金のかめを守る女 11  A
 2 小さな白いロバ 16  A
 3 老いた乞食  9  B
 4 おてんば娘 14  A
 5 悲しみの家で 10  B
 6 廃墟の宮殿 12  B
 7 机の下で 15  A
 8 水晶の籠 13  A
 9 水売り女 15  B
10 バルキス女王の行列 16  B

1.不思議な雰囲気を漂わせている。

2.曲集中最も有名。あまり近代っぽくなく分かりやすい。ロバというのはだいたい「間抜けな動物」として 扱われます、ということを知っておくべき。

3.鈍重、と言う言葉がぴったり。

4.音は少しややこしいが、雰囲気は分かりやすい。2番と並んで有名。

5.ソステヌートペダルが必要。

6.複調とはいえないが、それに近い。

7.17、20小節目、5,5拍なのか(字余りなのか)4拍目が三連符なのか不明、おそらく前者。

8.テーマをうまく活用して、教材としてはとてもいいと思う。好みがちょっと分かれるかな。

9.ドビュッシーによく似た技法がある。

10.落ち着いて。あまりちょこまか弾かないように。

総合評価   A

まあ、以前から定評のある曲集ですので、妥当なところでしょう。

中級に入りたてくらいの現代曲、あるいはドビュッシーに入る前にちょっと使う、という感じでしょうか。

先生は持っていると発表会のレパートリーが広がります。生徒に使わせるなら、まあ二つ三つすればいいかと。

近代以降はピアノ音楽はフランスが主流となると思いますが、その雰囲気を子どもにも味合わせたいというときに ぴったりという感じですかね。

いわゆるセンスが要求されます。「フレッシュプログラム」の3,4あたりを喜ぶ子どもなら大丈夫。

いい加減、日本版が出ないものかと思う。どうせ高くなるんだろうけど。

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