あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

ヴィラ=ロボス ピアノ曲集 1 宮崎幸夫校訂・監修   カワイ出版

ブラジルの生んだ最高の作曲家と言われているヴィラ=ロボスの作品集がカワイから出ている。その1巻は 子供向けの教育用作品が収められている。

かわいい子どもたち
番号 曲名 難易度 評価
右手にバラを持って  7  B
お母さんはこのように子守歌を歌ってくれた  8  A
貧しい、小さないなか娘  8  A
小さい、白いドレス  9  B
サッシー 10  A
いなか者の物語 10  B

1.特徴のあるリズムが命。

2.微妙にラテンの匂いがする。

3.独特のリズムで、弾いていると陽気になってくる不思議な曲。

4.右ページ5小節目右初め23とあるが手が大きくないと苦しい。普通は1213でしょう。

5.なかなか面白い。

6.ブラジルのリズムですね。1ぺーじ3段3小節目右最後3とあるが5の誤り。同じく5小節目右最初2とある、 これは誤りとは断定できないが普通は1.

輪になってあそぼう
番号 曲名 難易度 評価
君の小さな足をうしろに引いて  7  B
腰のふくらんだ小さなスカート  7  A
三人の騎士  7  B
一羽、二羽、ほろほろ鳥  7  B
ガリバルディがミサに行った  8  B
みんなでダンスに行こう  7  B

1.後半の左に八分音符二つ、八分休符、八分音符で最初にだけスタカートがある。あまり見たことがないあーてぃきゅれーしょんだが 踊りの曲でもあるので、おそらく二つ目はスタカートにせずにきちっと伸ばすと思われる。

2.哀愁を帯びた佳曲。二つ目と三つ目の繰り返しはつける。

3.メトロノームの指示をよく見て。譜面だけ見ると早く弾きたくなるが、感じがまるで変わるし、非常に難しくなる。

4.これもリズムにのって、楽しく。

5.ミサに行って、お祈りして、中間部は外で遊んでるんでしょうな。

6.平明な曲。中間部の伴奏の和音にやや特徴があるか。

ブラジル民族舞曲小曲集
番号 曲名 難易度 評価
 1 カーネーションはバラとけんかした  8  B
 2 さようなら 美しいモレーナ  7  B
 3 行こう 妹よ  8  B
 4 あの子をごらん  8  B
 5 羊飼いの女  7  A
 6 落ちる落ちる風船が  8  B
 7 みんな行ってしまった  8  B
 8 ちびっ子ムラータに会いに行こう  8  B
 9 小さな羊、太った羊  8  A
10 ひっくり返ったカヌー 10  B
11 この道のむこうに森がある 10  A
12 あの娘の美しい瞳 11  A

1.中間部の左がもつれやすい。

2.美しく。

3.同じ形を、前半は2拍子、後半は3拍子にしている。

4.あまり舞曲らしくない。

5.中間部は美しい。

6.左手の練習という感じ。

8.前曲もそうだが、曲名と曲の感じがマッチしない気がする。7と8は反対なのではなかろうか?

9.ちょっと面白いかも。

10.少しややこしいかな。

11.私は好きだが、子どもが喜ぶかどうかは微妙。中間部は少し速く。

12.少し現代の作曲家らしくなる。

総合評価   B+

AかBかで迷いました。評価すべきは駄曲がないということ、全曲使えます。ただ記憶に残るほどの曲が1,2曲しかない ということで最終的にはBに落ち着きました。

ブラジル風リズムを感じさせてくれる曲がありますが、基本的にはきわめて正統的なクラシックの曲集です。近代の匂いはほんのすこしついてるかなくらい。

先生は持っていると役に立ちます。生徒に丸々使うかどうかは、一度誰かに実験してみて、先生自らの好みで決めればいいかと思います。 私は結構好きですが、ただこの程度の難易度の曲集は日本人の手による優れたものが多いだけに、それを押しのけて使うかどうかは、微妙なところ。

指使いを細かく書いてある。ほとんどそのまま使える。

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