あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

ジョン・ジョージ ピアノ・カレイドスコープ 3  田村智子訳  全音楽譜出版社

ジョン・ジョージは「森の夜明け」に続いて2冊目。「森の夜明け」はそこそこの厚さであったがこれは薄い。 どうも最近薄い本が増えているような気がする。バスティンを高い高いと言えなくなってきたなあ。日本も豊かになったということなのでしょうか。

ソロと連弾に別れている。まず、ソロから。

曲名 難易度 評価
ある晴れた日  4  B
あばれ馬  4  C
大切な用事  4  B
若々しい騎士  4  B
ハンガリーの歌  4  B
エイプリルフール  4  C
イギリスの森  5  A
アンダンティーノ  5  B
競歩  5  C
詩人の悲しみ  5  B
春です  5  C

○ある晴れた日 微妙に近代的。

○あばれ馬 ペダルはなしでもいい。

○大切な用事 定型を逸脱しているがさほど気にはならない。

○若々しい騎士 微妙に旋法的。

○ハンガリーの歌 バルトークの子ども向きのものをもう少し分かりやすくした感じ。

○エイプリルフール 四分音符のスタカートだが、そんなに長くはないと思う。

○イギリスの森 ペダルはなしでもいいがある方がいい。平行5度を効果的に使っている。

○アんダンティーノ 音は完全に古典派ですが・・

○競歩 左手の練習になる。

○詩人の悲しみ ペダルはなくてもいける。

○春です これが一番出来が悪いと思う。近代っぽいと言うよりは「音楽の冗談」っぽい。

 

連弾です。

曲名 難易度p 難易度s 評価
テネシーのパーティー  4  3  B
ポーランドのうた  4  5  B
サーカスの行進  4  4  B
穏やかな雨あがり  4  4  A
魔法使いの洞窟  4  5  B
学校が終わり、明日から休み  4  3  A
小春日和  4  5  A

○テネシーのパーティー スタカートは短めに。

○サーカスの行進 secondはアーティキュレーションを正確に。

○穏やかな雨あがり secondを先生が弾くのならペダルを使ってやるととてもきれいになる。

○魔法使いの洞窟 洞窟に入っていってどうなったんでしょうね、と想像させてみる。

○学校が終わり、明日から休み 最後の右に14のクロスがあるが、321として次を24とするのもいい。

○小春日和 しみじみと味わって弾く。

総合評価   B

充分使える本です。ただ、これぞという曲がこの巻にはない。

たとえばコラージュ・オブ・ソロなどと比較してみて、ずっとまともというか、ピアノの学習用の本というスタイルがはっきり出てます。難易度、テクニックにも気を配っていて教師にとっては使いやすい。

何というか古典派+近代という感じ。

アメリカ系教材特有の軽さ、というものが全くと言っていいほどない。

どちらかと言えば連弾の方にいい曲が多い。

息抜き用に使う本ではない。使うのならほぼ主教材に近い役割で。

トップへ戻る   1つ上に戻る

© 2015- 田所理央 ご意見・ご感想は t.masato@mathemarimo.bird.cx までお願いいたします。