あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

マーサ・ミアー ピアノ・ジャズタイム ビギナーから使えるオリジナル小品集  全音楽譜出版社

マーサ・ミアーはこれが2冊目。全音は近年アメリカの現代作曲家の曲集に力を入れている。

曲名 難易度 評価
ちょっと気どって  5  A
帰りたくないのブルース  6  B
ラグタイム スクエアダンス  5  C
ハレルヤ  5  B
オールド ロッキング チェアー ブルース  6  B
サーフボード ブギ  5  A
7番街のブルース  6  B
いたずら  5  B
幸せいっぱいラグ  6  B
ニート ビート  5  B
クラリネット ブルース  7  B
こっそり ひっそり  7  A
野に咲くハニーザックルのラグ  7  B
レッド ローズ ランデヴー  8  A
ビーチ バギ ブギ  7  A
ミスティ ナイト ブルース  8  B
のんびりいこう  9  B
ジェリー ビーン ラグ  8  B
いつまでもこのリズムにのって  8  C
気まぐれな4度  7  B
松ぼっくりラグ  8  C
気らくにいこう  9  B
ウォリサム ブルース  9  A
たんぽぽラグ  7  C
レールロード ストリート ブルース 10  A
ベースのブギ  9  A
海辺のジャズ 10  B
栄光なる日  8  A

○ちょっと気どって ごく簡単ですが、紛れもないジャズですねえ。最後がペダル必須というのが小さい子には・・

○帰りたくないのブルース まさにアメリカンフィーリング、この感覚は中学生以上じゃないと無理かな? こういう 左手はあまり弾んで弾かないように。

○ラグタイム スクエアダンス アメリカのアニメのBGMにありそうな曲。この感覚は私は個人的に好きではない。 Cはきついかもしれないが。

○ハレルヤ これは黒人霊歌、あるいは「ポーギーとベス」の世界。「幸せそうに」という感覚がつかめるかどうか。

○オールドロッキング~ 左の指使いが二通りあるので注意。

○サーフボードブギ いい意味でも悪い意味でも単純。最後のペダル必須。

○7番街のブルース 表現は難しいかもしれない。

○いたずら これも「ポーギーとベス」の世界。

○幸せいっぱいラグ アメリカ的軽さ。

○ニート ビート 少し長い。発表会にはいいかもしれない。

○クラリネットブルース 15小節の左の指は手が大きくないと無理。

○こっそりひっそり 速めのスイングとあるが、付点に近いということであろう。

○野に咲くハニーザックルのラグ 6,8小節目右手最初3とあるが4のほうがいいだろう。

○レッドローズランデヴー これは名曲ですね。ただしジャズがお好きな方にとって。ペダルは最後だけはほしい。 41小節の右手の内声は1から2への指換えでレガートにする。

○ビーチバギブギ 左が単純な分易しい。

○ミスティナイトブルース これはペダルがいる。

○のんびりいこう 手が大きくないととてものんびりいけない。11小節の右は521のほうが易しい(やや特殊な指だが)。

○いつまでもこのリズムにのって 大好きな人もいるかもしれないが。

○気まぐれな4度 やや類型的か。

○松ぼっくりラグ 「よいこ」向けという感じ。

○気楽にいこう これもミニ・ガーシュインという感じがする。

○ウォリサムブルース 手が大きければ易しい。

○たんぽぽラグ 単純。

○レールロードストリートブルース 微妙にクラシックぽい。

○ベースのブギ やや類型的ではあるが、のれる。

○海辺のジャズ この本では一番本格的な曲。

○栄光なる日 最後のペダルはほしい。

総合評価   A-

 だいぶ迷いました。少し甘いかなのAです。

 Aにした最大の理由は、ジャズ系のオリジナル併用曲集としてこれまで検討した中のベスト1であることです。グレンダ・ オースティンの「クラッシー・ジャズ・ポケット」もなかなかでしたが、あれはジャズ系といえるかどうか微妙です。

 ほぼ全曲使えますが、これはすばらしいという曲が、さほど多くなかったということが迷った大きな理由ですね。

 手が大きくないと使いづらい。小学校高学年以上くらいの入門者用教則本が終わった段階の併用曲集として使える。 ただし好みは分かれるであろうから、最初の曲を弾いてやって喜ぶようなら与えればいい。はまる子はむちゃくちゃ好きになるであろう。

 ガーシュインの影響を感じる。ジャズがお好きな大人の独習者にもジャズの入門書としてお勧め。

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