あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

バスティン コラージュ・オブ・ソロズ 3   東音企画 

<コラージュ・オブ・ソロズ>の3冊目。このシリーズはこれまでのところバスティンの数ある教材の中でさほど出来が良いとはいえない。

曲名 作曲者 難易度 評価
旅ゆく騎士 リサ  4  B
冬休み ローリ  4  C
おもいでの噴水 ジェーン  4  B
サーカスがやってくる ローリ  4  C
あるこう リサ  5  A
望遠鏡をのぞこう ローリ  5  B
夏のつむじ風 リサ  4  B
ブルーベリーブルース ローリ  5  C
うみべのたからもの リサ  5  B
クロスカントリー・レース ジェーン  5  B
雪の朝 ジェーン  4  B

○旅ゆく騎士 転調が少々思いつきにとどまっているきらいはある。

○冬休み 初めの部分と中間部がどうもそぐわない、古典と近代を無理やりくっつけたような感あり。

○おもいでの噴水 最後にオプションで(任意で)グリッサンドがあるが、小さい子はやめた方が良い。

○あるこう これはいかにもアメリカの教材の、すぐれた曲。

○望遠鏡をのぞこう 雰囲気は出ている。

○夏のつむじ風 「つむじ風」というほどのことはない、という感じ。意味はよくわかりますがね。

○ブルーベリーブルース 音楽に国境はないのだが、この曲はしかしアメリカの子供たちと日本の子供たちとでは 相当感じるものが異なるというか、アメリカの子供の10分の1も感じることが出来ないのではないかと思う。

○うみべのたからもの なかなか良い曲だが、ペダル必須、ということで実際使えるかどうか。

○クロスカントリー・レース スケールの練習。

総合評価   B

 それほど期待はしていなかったのですが、拾い物が一曲ありましたね。

 初心者用教材には、ある種の単純さというものがほとんど必須といえる。ただ、バスティンの場合は、特にこのシリーズは、 その側面が見えすぎるというか、いかにも「わかりやすく作りましたよ」というのが透けて見えるのが欠点といえよう。 同じバスティンでも「バスティン先生のお気に入り」ではあまり感じなかったことである。「お気に入り」の残りもそのうち調べることにする。

 ただ2冊目より総合点は上かなという気はする。先生は知っておいたら使えるものがあったし、やっぱり全巻調べましょうかね。

 初見用には良い。

 難易度がそろっているのは、相変わらずで見事。

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