あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

バスティン コラージュ オブ ソロ 1  東音企画

 久しぶりにバスティンを取り上げます。「たむ」さんがよくお使いだという「コラージュオブソロ」の1巻。バスティンというのは3人の音楽家族らしく、その3人の曲集です。(ジェーンとリサとローリー)

曲名 作曲者 難易度 評価
さあ、うたおう リサ   2  B
学校へ行こう ジェーン   2  B
休み時間のロック ローリー   2  B
こいぬのおともだち ローリー   2  A
のらねこのゆめ ジェーン   3  B
パソコンでパパの誕生日カードを作ろう リサ   2  C
よるもふけて ジェーン   2  B
パレードがやってくる リサ   2  B
地球はまわる ジェーン   2  B
おやすみなさい ローリー   3  A
アイスクリームやさん リサ   3  A

○さあ、うたおう いかにもアメリカ風で軽い。シンコペーションがあり手拍子が入る。

○学校へ行こう 面白い転調がある。

○休み時間のロック こういうのを聞くと、なるほどこの延長線上にロックやらラップやらの現代アメリカ音楽事情があると言うのが納得されるような気になる。

○こいぬのおともだち 原題は「My Puppy」だからかなりの意訳。8分音符がある、ピアニスティック。

○のらねこのゆめ CdurですがBをHと対等に使って、ミクソリディアの雰囲気と混ぜています。

○パソコンで~ 3拍子。最初の繰り返しに少しとまどう。

○よるもふけて 雰囲気が出せるかどうか。

○パレードがやってくる ffあり(あまり無理させない方が良い)。 

○地球はまわる 何気なく弾くと、1小節目がアウフタクトのような感じがする、しかしそれでは中間点でリズム感覚がおかしくなる。 

○おやすみなさい これも雰囲気が出せるかどうか。「よるもふけて」よりは出しやすいだろう。

○アイスクリームやさん ピアニスティックな良い曲。

総合評価  B

 前に検討した「リトルコスモス」と同じ評価、で、言葉も同じ、「作風が偏りすぎている」

 まあ、3人とはいえ同じバスティンばかりだから「偏る」のは当たり前なのだが。同じバスティンでも「バスティン先生のお気に入り」の方がわずかに上かなという気はする。

 アメリカものの特徴で、軽い曲が多く、子どもが抵抗を感じるようなものはまずない、ただこの本の場合記憶に残るほどのものも少ない。大分以前「ラーニング・トゥ・プレイ」の併用曲集 「ロック・リズム・ラグタイム」を調べたが、あれと似たような感じ。ただあちらの方が作風の幅は広いし、何といっても値段が安い(こちらの2~3冊分の分量はある)。

 ピアノの導入に際して、「学習」面を強く押し出すか「遊び」面を強く押し出すかは、年齢によりまた子どもにより異なるであろう。先生にも得手不得手があるかもしれない。これは「遊び」面で導入を図る場合の併用曲集である。

 音楽と挿し絵がピタリ一致している。

 ただ、私なら「遊び」面を押し出すときでも「ロック・リズム・ラグタイム」の方を使う。理由は前に示したとおり。裕福な家庭なら、次々と新しい本に進むことが出きるのでこちらの方が良いかもしれない。

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