あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

ピアノコスモス 2 松井直子・成田稔子 共編  全音楽譜出版社

前に取り上げた「ピアノコスモス 1」の続編。一応ブルグミュラー終了からソナチネ後半とされている。 

曲名 作曲者 難易度 評価
ハミングバード ギロック  12  A
ダイアナの泉 ギロック   9  A
森のざわめき ギロック   9  A
冬の風景 ギロック   7  B
クリスマス・ツリー ヤーヒン   9  B
エチュード ソロキン   7  C
エチュード Op.24-3 ルクーペ   7  B
エチュード Op.139-71 ツェルニー  10   C
エチュード グルリット   7  C
エチュード レシュゴルン   8  C
エチュード イワノフ   9  A
エチュード Op.65-40 レシュゴルン   9  B
小雨 Op.15-14 コシェンコ  10  B
メヌエット K.P.E.バッハ  10  B
ポルカ チャイコフスキー   9  B
アンダンティーノ ハチャトゥリアン   7  A
おとぎ話 Op.8-4 マイカパル  10  B
ソナチネ Op.157-4 スピンドラー   9  B
ソナチネ ベンダ   9  A
ソナチネ ヘンデル  12  A
トッカーティナ メゼー   8  B
ポロネーズ ショパン  11  B
ポロネーズ ポーランド曲  10  C
コントルダンス シマノフスカ  11  B
あそび カラーエフ  10  B
ポルカ ショスタコヴィッチ  14  A
蜂の巣のような洞窟 鈴木英明  12  A
エチュード・アレグロ 中田喜直  13  A
タランテラ ピエツォンカ  13  A
汽車は走るよ(連弾) 中田喜直  13  A

おそらく版権の関係であろうが、ギロックの4曲とメゼーの曲がいつの間にか差し替えられた。差し替えられた曲は次の通り。

曲名 作曲者 難易度 評価
たのしいあそび レムアン  7  A
ワルツのように レムアン  8  A
バラード ネクラーソワ  7  B
雨だれ レムアン  7  C

○たのしいあそび レムアンという人は聞いたことないと思っていたが、何のことはない、ルモアーヌですねえ。でもこの綴りは見たことがない、 どこの楽譜からとってきたのかなあ。これは練習曲Op.37-29です。結構有名な曲。

○ワルツのように これは練習曲Op.37-25。これも結構いい曲です。

○バラード さり気なく弾くんでしょうかねえ。

○雨だれ Op.37-18。レムアンの3曲の中ではこれが一番喜ばれないかな。

なお、差し替えの4曲、難易度がかなり低い。


○ハミングバード~冬の風景 閻魔帳48にある。

○クリスマスツリー 少し東洋っぽい雰囲気がある。

○エチュード(イワノフ) バッハの小プレリュードを思わせるものがある。

○エチュード 全7曲収録されている。エチュードとしては、たとえばツェルニー100番を使うよりは良いと思うが、ある意味中途半端な数であることは否めない。

○小雨 初級者用のes mollの数少ない使える曲。

○メヌエット K.P.Eとあるのは、おそらくC.P.E.のロシア語表記と思われる。余り有名な曲ではないが結構使える。

○アンダンティーノ 閻魔帳122のものと微妙に譜面が違う。とりあえず最後から2小節目にmf、そしてデクレッシェンドを補充する方がいい。

○ソナチネ(ベンダ) 前古典派とは思えないようなロマンティックなソナチネ。

○ソナチネ(ヘンデル) ヘンデルの作品かどうかは怪しいがとても良い曲。原典は9小節目からの16分音符の音型は2声になっていない(ここはそういう声部が隠れて存在するということを知ればいい、原点に戻すべき)。11小節目右手後半のアーティキュレーションは、このままでもいいし全部スタカートでも良いと思う。

○トッカーティナ 無窮動に近い現代もの。

○ポロネーズ ショパン7歳の作品。

○ポロネーズ 2,4小節右手装飾音は短前打音ではなく、長前打音だと思われる。

○コントルダンス ややエチュードっぽいか。

○あそび ユニークな曲。好む子どもはいるでしょう。

○ポルカ 譜面面よりはずっと難しい。主部は1拍目にやや重さを感じて。

○蜂の巣のような洞窟 現代曲でありながら、ほとんどのこどもたちが拒否反応を示さない。始めと終わりが探検、中間部が広い鍾乳洞、といったようなイメージを抱きやすいからかもしれない。

○エチュードアレグロ 閻魔帳その9。譜面は微妙に異なる部分がある。

○タランテラ それほど難しくなく演奏効果がある。発表会に最適。6小節目右手は31から41に換える。最後は限りなく速く。

○汽車は走るよ 小学生くらいだととても喜ぶ。

総合評価   A-

  1巻に引き続いて高い評価を得ました。

 最後の方に良い曲がそろい、またこの本でなければ手に入らない物もあるので、先生はほぼ必携でしょう。生徒に買わせても良いと思います。

 前半にエチュードが7曲入っていたが、そこだけ意味がよく解らない。楽曲として評価できるエチュードということなのかもしれないが・・何となく無理矢理押し込んだ気もする。

 譜面が大きくて見やすい。ただし長い曲は譜めくりがたびたび必要となる。

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