あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

ラーニング トゥ プレイ 20世紀のリズムを学ぶためのクラシックピアノ曲集

 ロック・リズム・ラグタイム 1 メルヴィン・ステッカー/ノーマン・ホロヴィッツ/クレア・ゴードン

                             中村菊子訳   全音楽譜出版社      

魔女リンゴさんのリクエストにより「ラーニング・トゥ・プレイ」の「ロック・リズム・ラグタイム」を取り上げます。「ラーニング トゥ プレイ」はちょくちょく使われている教則本、「ロック・リズム・ラグタイム」はその姉妹版というところでしょうか、2巻もあります。3人のうちの誰がどの曲を作ったのかは記されていない。

番号 曲名 難易度 評価
 1 野うさぎのジャンプ   2  C
 2 みつばちのブギ   2  B
 3 青空のブルース   2  B
 4 キャンディー・ロック   3  C
 5 影とわたし   2  B
 6 ミシシッピーの蒸気船   3  B
 7 メリーさんと羊さん   2  B
 8 朝のジャズ   3  B
 9 でこぼこ道のロック   3  B
10 ブルージーンズ   2  B
11 宇宙のロック   2  C
12 ジャズモビール   3  A
13 野外コンサート   3  A
14 おもい岩   4  B
15 ハ調の曲   3  B
16 いちょうの葉   3  B
17 なだれ   3  C
18 ルイジアナ・ブルース   4  B
19 ゆかいなラグタイム   4  B
20 天の川はミルクセーキ   5  A
21 ロック・ア・ラ・モード   4  B
22 ラグタイム・ジャズ   5  B
23 スコットランドのおどり   4  A
24 指をならして街角めぐり   5  B
25 おたまじゃくしのケークウォーク   5  A
26 あまいブルース   5  B
27 ブロードウェイ・ブギ   5  B
28 みんなのリズム   5  A

2.左のAisHGの指使いを213とするか214とするか少し迷う。

3.黒鍵に慣れさせるには良い教材。

5.短2度の和音、子供には抵抗はないだろうが・・。

6.なかなか良い曲ですが、51の縮小があり、オクターブのレガートがあるというのが気になる。

7.笑う子供と「変だな」とふくれる子供に分かれるでしょうか。

8.親指黒鍵がある。

9.これも割と面白い曲だが、最後に8度ポジションが出てくる。どうもアメリカの教材は手の小さい子には苦しいものが混じってしまう。

10.お父さんがジャズが好き、なんて家庭の子供には良さそう。長いので入門者の発表会に使える。

11.3小節刻みです。

13.面白い曲だが24の縮小がある。その箇所はスラーがかかっているが、ピアノの先生としては縮小よりはポジションの移動の方がこの段階の指使いとしては良いと思う。スラーをそこで切断することになるが・・考えるところです。

14.曲名からしても余り速くないと思う。1~3段目、左手の4拍目と1拍目はおそらくつなげない。

15.ちょっぴり大人っぽい。4段2小節左手2拍目3とあるが4の方がいい、右ページも同じ。同じく3小節右手1拍目は4でもいい。

16.作曲家を差し置いてやや僭越ではあるが、1段、2段の左手3小節3拍目と4小節1拍目はタイにした方がラグタイムらしい。

17.右ページ1,3段目最初の和音の空虚さが少し気になる(Eの音が欲しい)。

18.7度あり。

19.親指黒鍵あり。

20.「きらきら星」のパロディ。発表会などでは、ピアノよりむしろキーボードを使って立ったままでのりのりで弾かせたい。8分音符をスイングさせるかどうかはおまかせだろう。

21.右手のスラーは余りレガートは意識しない方がいい。左手をつなぐのは7から8小節目にかけての形だけだと思う。

22.8度ポジションが基本。大人(相当手が大きい子供)の生徒以外はやめた方がいい。

24.4小節だけGESに転調している。多分生徒には相当な抵抗があるが、それを必要な練習と考えるかどうかで意見が分かれる。

25.手が大きければもう少し易しい。

26.これも8度ポジション。手が小さいと難易度6。右ページの出来が左ページより劣る気がする。ペダルはなくても構わない。

27.これは逆に右ページの方が出来が良いと思う。

28.これも8度ポジション。

総合評価   B

 なかなかおもしろい曲集です。初めのうちはどうということはないが、真ん中当たりからなかなか良い曲も出てくる。

 表題の通り、リズムが現代感覚なので、子供には喜ばれそう。

 ほとんど全曲使うことも可能だろうが、基本的に軽い曲ばかりなので、もう一冊ちゃんとしたクラシックぽいのが必要だと思われる。 

 手の小さい子供にはややつらい曲が混じっている。(面白くなってくるあたりからそういうのが多くなる)

 先生は持っているとレパートリーが拡がる。本編の「ラーニング・トゥ・プレイ」よりおすすめかもしれない。(ちょっと今定かな記憶がない)

トップへ戻る   1つ上に戻る

© 2015- 田所理央 ご意見・ご感想は t.masato@mathemarimo.bird.cx までお願いいたします。