あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

シベリウス ピアノアルバム    全音

 ぴょんやまさんからのリクエスト、「シベリウスピアノアルバム」を取り上げます。シベリウスのピアノ曲は相当あるはずだが、未だ日本では余り紹介されていない。前に取り上げたメリカントやパルムグレンなどと違い作曲家としては結構メジャーだと思うのですがね。なおこの曲集で会発足以前のリクエストはすべて取り上げたと思いますが、もし私の手違いで未だ残っているものがありましたら、ご連絡下さい。

番号 曲名 難易度 評価
 1 ピピラヤの花咲くとき  15  B
 2 孤独な松の木  15  B
 3 はこやなぎ  13  B
 4 白樺  13  B
 5 樅の木  16  A
 6 北方のリンネ草  15  B
 7 カプリシェット  19  B
 8 道化芝居  16  B
 9 あやめ  16  A
10 金魚草  14  B
11 つりがね草  14  B
12 踊り  14  C
14 ソネット  15  B
13 ノヴェレッテ  16  B

2.不思議な雰囲気の漂う曲。最初のテンポを気を付けないと後半で収拾がつかなくなる、八分音符で80以下だろう。

5.「樹の組曲」の中で一番いい曲だと思う。こういう中間部は多少自由に弾く方がいい。

6.手が入り組んで少し弾きにくい。16分の12拍子に注意(16分の9の小節を作らないように)。

7.こういう作品を見ると、シベリウスも時代の影響を受けていることがよく解る。

9.トリルが命。

11.自由に。

12.私にはあまり素敵な曲とは思えない。

14.これと次の曲と番号がひっくり返っている。一応書いてあるとおりに記しておきます。解説は13の「ノヴェレッテ」が先になっている。「ソネット」は即興曲風。

総合評価       B

 私はシベリウスは好きなのですが、特にバイオリンコンチェルトは若き日のシェリングが愛聴番で、100回は聴いたと思います。

 しかしこのピアノ曲集は一部の曲を除いてそれほど興趣が湧かない。

 本格的な曲が少ないからかもしれません。なんというか音によるスケッチとでもいった風で、軽く書いてあるなという印象がします。

 植物に関係した題名のものが多く、そういうのが好きな生徒には向いているかもしれません。

 巻末の解説は懇切丁寧を極め、ここまで書かなくとも、と思わないでもない。

 私の知る限りではシベリウスは三ツのソナチネが代表作とされているようであるが、日本版は出ていないようである。

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