あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

バロック小品集 1 校訂 堀江真理子     ヤマハ

 ヤマハピアノライブラリーからバロック小品集が二巻にわたって出ている。今回はそれを検討してみよう。

曲名 作曲者 難易度 評価
エール ブロウ   6  B
舞曲 作曲者不詳   6  B
メヌエット テレマン   6  B
ブーレー サン=ランベール   6  A
ワルトホルン L.モーツアルト   7  C
ハンガリー行進曲 作曲者不詳   6  B
ブーレー クリーガー   6  B
リゴドン テレマン   6  B
メヌエット デュパール   6  B
ポロネーズ L.モーツアルト   6  B
ジグ テレマン   6  A
メヌエット スペロンテス   7  B
メヌエット ラモー   5  B
プレリュード パーセル   6  B
リゴドン バベル   6  A
アングレーズ グレーザー   7  C
子守歌 キルンベルガー   7  B
メヌエット バッハ   6  A
アングレーズ J.C.F.バッハ   8  B
ブーレー クープラン   7  B
ガボット クープラン   8  C
ポロネーズ Anh.119 バッハ    8  A
リゴドン パーセル   8  C
サラバンド クーナウ   7  C
ファンタジア C.P.E.バッハ  12  B
アレグロ テレマン   8  C
ブーレー ヘンデル   8  B
マーチ Anh.122 バッハ   9  A
メヌエット L.モーツアルト   9  C
サラバンド ヘンデル   9  B
メヌエット スカルラッティ  10   C
ブーレー キルンベルガー   9  A
メヌエット c バッハ   9  A
ソナタ チマローザ  11  A
タンブラン ラモー  12  A

○エール 左手は少し迷うが、レガートでしょうかね。

○ワルトホルン 現代の感覚では終わり方が妙。左手を拍頭のFで終わってしまって良いと思う。

○ブーレー(クリーガー) 少なくとも最初の繰り返しは付けるべき。

○メヌエット(デュパール) イ長調の練習になる。

○メヌエット(スペロンテス) non legatoとあるが、最初の小節だけでしょうね。途中どうするかはさまざまな解釈があり得る。

○メヌエット(ラモー) ちょっぴり弾きにくい解釈。 

○リゴドン(バベル) 手が大きくない限り、7小節目の右手Aは2,次を51。

○メヌエット(バッハ) これはBWV.Anh.822の中間部。

○ブーレー(クープラン) 1ページ目最後から2小節目右手543212とあるが432132の方がいい。2ページ3段4小節目初め右手35とあるが14の方がいいと思う。

○ポロネーズ(バッハ) くさび形のスタカートがあるがいかがなものか。鋭いと言うよりは重いスタカートだと思うが。

○ファンタジア 難しいのが一曲紛れ込んでる。

○アレグロ トリルの弾き方については、学問的にはこれで正しいと思うが普通ではない。

○マーチ このフレージングで弾くと少し弾きにくいので難易度9(音楽的に悪いフレージングというわけではない)。

○メヌエット(スカルラッティ) トリルの弾き方が、根拠があってしたことか、単なる校訂者の趣味か不明。

○ブーレー(キルンベルガー) 知られざる名曲、かな。

○タンブラン 手が大きくないと使えない。(ということで以前Bにしていたが、使用に制限があるにしても名曲であることに変わりはないのでAに変えます)

総合評価      B

 バロックの小品集、当研究会としては3冊目。やや珍しい曲が多く含まれている、前半、バイエル終了程度で難易度がそろっている、くらいが特徴でしょうか。

 先生は持っていて役に立つでしょう。生徒に与えるには有名曲が少なすぎるかな。

 校訂者はピアニストの堀江真理子さん、どちらかといえばスタカートを愛用なさるようですが、楽譜どおりに弾かせて基本的にさほど問題はない。(別に変えても良い)

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