あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 作品集 

 

春畑セロリ 空飛ぶモグラ わんぱくピアニストたちへ  音楽之友社

 春畑セロリ、というのはどう考えても本名じゃないなあ。男性なのか女性なのかよく解らない(名前からすると女性のようだが、前書きの文体はどちらかといえば男性のような気もする)。まあ、何でもいい、検討してみましょ。

番号 曲名 難易度 評価
 1 ぼくのティラノザウルス   5  B
 2 おとぎ話はキライ   5  B
 3 塾の帰り道   5  B
 4 チビブル先生コワイゾ   6  B
 5 弟ができたら   7  A
 6 パパは76点   8  C
 7 お気に入りのスニーカー   8  C
 8 病気の日は・・   7  C
 9 オヤツ探検隊   8  B
10 ぼくは図書委員   8  A
11 空をさわりたい   9  B
12 さかあがりができた日   9  C
13 サッカー vs 宿題  10  B
14 ちょっと好きな女の子  10  B
15 未来はボクのもの  10  A
16 空飛ぶモグラ  11  B

○ぼくのティラノザウルス 連打は同じ指で良いが、腕が硬直しないように。 

○塾の帰り道 Aでもいいが・・この曲の味を出すのは子供では難しいかもしれない。

○お気に入りのスニーカー Desの練習にはなるかな。

○ぼくは図書委員 少し長い、発表会向け。

○空をさわりたい Hdurということで難易度9(弾くこと自体は7か8)。ペダルはある方がいいがなくても可。

○未来はボクのもの 私はこの本の中で一番好きです。左手の16部休符を忘れないこと(手前の8分音符を切るわけではないと思う)。

○空飛ぶモグラ 部分部分は面白いのだが、やや雑然と放り込まれている感じ。

総合評価  B

 一番いいのは題名でしょうか(作曲者が怒るかな)。子供の日常の生活の一こまをそのまま題名にしたようなもので、この本を手にして弾いてみたいなと思う子供は結構いると思う。

 題名を知らせずに曲だけ聴かせて、「弾いてみたいな」と思わせられるかどうかですが、そういうのもありそう、くらいですな。

 作風は簡明、シンプルで分かりやすく、時に現代風の和音、リズムも顔を見せるという程度。プロコの「こどものための音楽」を一段と分かりやすくしたような印象。現代物はかなわんという先生にはお勧めかもしれない。

 他の日本人作曲家の曲集を多数お持ちの先生には、持っていて損はしないというくらいですかね、読書の好きな男の子には良いかもしれない(題名でやる気を誘うというのも一つの手ですから)。

 作曲のプロではない人間がこんな事を言うのは何だが、有機的結合というかまとまりに欠けると思われる曲が散見される。

 なお表題はすべて男の子の目から見たもの、女の子が使って悪いわけではないが、どうでしょうね。

トップへ戻る   1つ上に戻る

© 2015- 田所理央 ご意見・ご感想は t.masato@mathemarimo.bird.cx までお願いいたします。