あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 連弾・二台ピアノ 

 

大村典子 <日本のうた ファミリー連弾集2>  音楽之友社

曲名 作曲者 編曲者 難易度p 難易度s 評価
たわらはごろごろ ヒーリング 本居長世 植松寛樹 1,2 7,2  A
げんこつ山のたぬきさん わらべうた 渡辺紀子 1,3  A
めえめえ子山羊 ラテンロック 本居長世 渡辺紀子 3,2  A
アンパンマンのマーチ 三木たかし 青木麻里子  4 10  A
通りゃんせ わらべうた 岩崎佳子  4  6  A
チャチャチャ 春が来た 岡野貞一 岩崎佳子  4  6  B
ハバネラ 春が来た 同上 同上  4  5  B
ゆったり気分で 春が来た 同上 同上  4 3,1  B
ブギウギ 春が来た 同上 同上  5 4,1  B
うれしいひなまつり 河村光陽 岩崎佳子  4  5  B
春の小川 ゴスペル風 岡野貞一 岩崎佳子 1,4 3,5  B
金比羅舟々 香川県民謡 植松寛樹 1,3 4,4  C
早春賦 ウインナワルツ 中田章 青木麻里子 4,2  A
さくらさくら タンゴ 日本古謡 岩崎佳子  2  5  B
さくらさくら ワルツ 同上 同上  2  4  B
さくらさくら ロックンロール 同上 同上  2  4  B
ゆりかごの歌 草川信 岩崎佳子  4  4  A
青い目の人形 ボサノバ風 本居長世 岩崎佳子  4  7  A
ふるさと 賛美歌風 岡野貞一 渡辺紀子  3  2,1  A
おとぎばなし のびのびメドレー 渡辺紀子  5  7  A
山寺の和尚さん わらべうた 渡辺紀子  4  5  A
赤とんぼ 山田耕作 青木麻里子  4 10  B
翼をください 村井邦彦 青木麻里子  5 11  A
勇気100% 馬飼野康二 渡辺紀子  6  8  A
時の流れに身をまかせ 三木たかし 青木麻里子  4  9  A

○たわらはごろごろ 6手とあるが4人用。やや誤解を招く書き方である。家族4人にぴったりかな、ピアノを習っているのは一人だけでいい^^。

○げんこつ山のたぬきさん 全員入門者でもなんとかなる。

○めえめえ子山羊 primo4、8小節目、最後の2は賛成しかねる、1がいい。その次を2にするか(212343213)1にするかは自由。

○アンパンマンのマーチ これは普通の連弾。プラルトリラーをつけるとprimoの難易度は6になる。

○とおりゃんせ これは特にお勧めかも。

○春が来た 左手5小節目の指は賛成できない。2135を勧める。右手は辛うじて許容範囲かなあ。そもそもこのメロディーは初心者のピアノにはふさわしくない 運指にならざるを得ないので、評価はAにならない。使うのなら発表会か何かで4曲通す。そして腕前的には余裕のある子にメロディーを弾かすのがいいだろう

○うれしいひなまつり これも曲はいいのだが、初心者向きの運指にはならない。

○春の小川 5小節メロディ指、左は2213。右は3321で次が2だろうねえ。まあ、これも初心者用の運指にはならない。

○金比羅舟々 メロディー5小節目は3133だろうねえ、記されている指では6小節につながらない、論外。8小節も44213434がいい。

○早春賦 メロディの最初は131の方がいいだろう。右ページ1段目最後の音を1にして以下12315とする方がいい。ベース右ページ3段目最初2は何かの間違い、 当然1。

○さくらさくら  面白いというべきか、かなり強引というべきか。

○ゆりかごの歌 おまけのA。3段目メロディー最初もしくは二つ目の音で、右2左4にすべき。3段3小節目メロディー最初右は2左は4の方がいい。

○青い目の人形 5小節目メロディー右私なら21212412とする。右ページメロディー右は2からの方がいい。

○ふるさと 長いスラーは意図的なんでしょう。

○おとぎばなしメドレー 編曲に問題はないが、指使いに多々問題がある。(うさぎとかめの左の最初はミスプリ)とりあえず、これはだめだろうというのは、 大黒様4小節目second後半134、浦島太郎メロディ5小節目右後半の43、牛若丸primo8小節目左の3。

○山寺の和尚さん これはお勧め。

○赤とんぼ 前奏が長い。本来の曲想に+αした雰囲気になる。それをいいと思うかどうかは人それぞれでしょう。

○翼をください 「カノン」で遊んでます(笑)。

○勇気100% グリッサンドがなければ難易度4。例によって運指に問題あり。改めて記しておくと、そのポジションに指を置いただけで緊張が生じる運指は よくない。34の3度で緊張が生じない人はごく稀である。中級以上ぐらいでたま~にでてくるならともかく初心者用の曲集でそんな癖をつけてはいけない。この書の 運指担当者はどうも左のCEGCを5431と弾く癖があるようだ。ピアノ教師ならばそれが論外であることはお分かりだと思う。

○時の流れに身をまかせ 例によって運指が気になる。一つだけ記すと、最初のsecondは先生が弾くのなら212、3拍目のEを2でとってCを4,3小節目はもちろん41、それで 完全にレガートになる。

総合評価     A-

主観的にはBといいたい気がしたのですが、それはやはり客観性を欠くというもの…かな

メロディは基本的にユニゾン、従って生徒にはかなり早い段階で渡せるというのが売りの一つだろう。

難点の一つは、時々自己満足的な編曲があるということ。編曲そのモノに不備があるというのではなく、原曲の雰囲気をかなり違うんではないか、というものがかなりある。

しかし最大の難点、そして教師にとって使いにくいのは、たびたび指摘してきたが運指のまずさ、これに尽きる。まあ、正直、歌のメロディという奴は(特に日本の歌は)初心者には 非常によろしくない運指を強いるものが多い。だからこそ選曲に皆苦労するのである。この本はそういうのはお構いなくで、運指を平然と「やってはいけない」ものにしている。まあ、この点をどう見るかで、この本についての評価は分かれる。

何曲かとてもいいものがあることも間違いない。

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