あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 連弾・二台ピアノ 

 

現代日本 こどものピアノ連弾曲集  むらたせつこ・中田喜直編   音楽之友社

初版昭和35年だから50年近く前の本。今でも店頭にある。確かに、絶版にするには惜しい曲が収録されている。

番号 曲名 作曲家 難易度p 難易度s 評価
 1 春の小川 中田喜直 12  9  A
 2 満員電車 磯部淑  8  9  A
 3 夢の舟 矢代秋雄  8 11  A
 4 ワルツ 兼田敏  9  8  A
 5 バレエ 兼田敏 11 11  A
 6 間奏曲 中田喜直  9 11  B
 7 マーチ 入野義朗 11 10  B
 8 夢の国の物語 南弘明 11 11  B
 9 ずっこけ踊り 和田則彦 13 13  C
10 豹の踊り 和田則彦 12 12  B
11 アッチコッチソッチ 兼田敏  8  8  A
12 近眼のいたち 兼田敏 10 10  B

1.中田喜直自らが編曲している。最後のprimo、速すぎて弾けないのなら多少遅くなるのもやむをえまい。

2.中田喜直の編曲。指示速度はさすがに速すぎる、120で十分。

3.矢代秋雄にこんな美しい曲があるの、っていう感じの曲。

4.繰り返しはつける。

5.日本風で適度に近代的、教材としてとてもよろしい。prestoの6小節目、second右FはFisの誤りと思われる。

6.secondの方が面白いかも。

7.入野義朗の作品の中では、解りやすい方だろう。

8.かなり長い。

9.12音技法。今となっては、こういうのを弾く人間もいるまい。

10.長2度の平行音を使っている。一種の複調と考えるべきか。それなりに面白い。

11.グリッサンドがある。付点は3連に近い(日本の童謡の付点)。八分音符も不等分割の方がいいと思う。

12.面白いが、兼田敏の他のものに比べると、やや分かりにくいかも。

総合評価     A

オリジナル曲集で半数がAともなれば文句なしのA、ということです。

かなり古い本なので、あえて言えば洒脱な曲はありません。やや泥臭いというか、ちょっと野暮ったいという気はします。

しかし、それもまあ、ケチをつけたいがための言い草としか言えますまい。この程度の難易度の日本人のオリジナル連弾曲集の中では いまだに最高峰のひとつといえるのですから。

先生は必携。最近この曲集に収められている曲を聴く機会が少ないのが残念。

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