あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 連弾・二台ピアノ 

 

ピアノ・デュオ・コレクション  クラシック名曲選2  全音楽譜出版社

久しぶりに連弾を取り上げます。そうそうたるメンバーを編曲者にそろえた本です。1995年刊だから 結構長く生き残っている本ですね。

曲名 作曲者 編曲者 難易度p 難易度s 推薦
セレナーデ シューベルト 青島広志 12 13
ハバネラ ビゼー 青島広志 13 13
「交響曲第3番」より 第3楽章 ブラームス 森田一浩 10 10  
「ピアノ協奏曲」より 第1楽章 グリーグ 内田勝人 11 16  
四季 ヴィヴァルディ 三枝成章 12 12  
結婚行進曲 メンデルスゾーン 服部公一 10 12
亜麻色の髪の乙女 ドビュッシー 佐藤敏直 11 11  
くるみ割り人形メドレー チャイコフスキー 織田英子 12 13
トロイメライ シューマン 三枝成章  5 12  
スラブ舞曲 第1番 ドヴォルザーク 佐藤敏直  9 13
メヌエット ビゼー 森田一浩 10  9  
ハンガリー舞曲 第5番 ブラームス 森田一浩 11 11
ロマンス ベートーヴェン 森田一浩 13 12  
天国と地獄 オッフェンバッハ 三枝成章 11 12  
「新世界より」より ラルゴ ドヴォルザーク 佐藤敏直  9 11
ダッタン人の踊り ボロディン 服部公一 10 10  
花のワルツ チャイコフスキー 小長谷宗一 12 16
アンダンテ・カンタービレ チャイコフスキー 青島広志 13 13
ラコッツィー行進曲 ベルリオーズ 小長谷宗一 10 12
悲愴 第二楽章 ベートーヴェン 織田英子 12 12  
白鳥の湖メドレー チャイコフスキー 小島佳男 10 10
わが母の教えたまいし歌 ドヴォルザーク 森田一浩 10 11  

○セレナーデ,ハバネラ いずれもよく出来ているが、ハバネラは原曲より凝っている。

○ブラームスの3番 高音の比重が増しているのが原曲と微妙に異なる。

○グリーグのコンチェルト 大分大胆な編曲ではある。セカンドが活躍する。

○四季 各曲、各楽章すべてのダイジェストという感じ。春と秋は大分易しい。

○結婚行進曲 省略なしの編曲。易しく編曲してあるが長い、発表会向き。

○亜麻色の髪の乙女 secondo21小節3拍目左CisはCの誤り。調性を変えて4手にしただけという気もする。

○くるみ割り人形 結局最初が一番難しそう。長いので発表会向き。

○トロイメライ 原曲をなぞった編曲だから、12小節secondo右2音目CはDの誤りだろう。この曲は テンポの変化に妙があるので連弾にはあまり向いていない。

○スラブ舞曲 始めと終わりをつないだ編曲。まあ、やさしい割りにかっこいい。

○メヌエット この曲のsecondoの最初の音形にスラーをあっさりつけてしまうのは、どうかと思うが。

○ハンガリー舞曲 調を変えられるのは好きではない。速さによって大分難易度は変わる。

○ロマンス ピアノには少々不向きな曲ではある。

○天国と地獄 大分凝ってる。凝りすぎという気もする。速さによって大分難易度は変わる。

○ラルゴ 遅い曲をこれだけ弾きつづけるのは実は相当のある種のセンスが要る。

○ダッタン人の踊り primo20小節1拍目のリズムはミスプリだと思う。

○花のワルツ ほぼ原曲を忠実になぞっている。

○アンダンテ・カンタービレ 原曲の美しさをそのまま現している。

○ラコッツィ行進曲 比較的易しくかつ効果的ですが、やや長さを感じるかもしれない。

○悲愴 調性をなぜ変えたのかが解らない。易しくなったわけでもない。

○白鳥の湖 「情景」の最初のメロディーを楽しめないのだけが残念。

○わが母の教えたまいし歌 単独ならともかく、あわせるとリズムが微妙になるだけに、きれいに仕上げようと思えば 余裕のある腕前の方がいい。

総合評価   A

文句なしのAなんですがね。心証的に、絶賛、というわけでもない。

そもそも原曲がみな超一流作品であるし、結構長い編曲が多いので、原曲をそのままなぞっただけ、というのも 相当数あって、まあ、これくらい推薦マークがつくのは当たり前かなという感じ。

長いものが多いので、レッスンに使うというよりは、発表会向けのものが多い。

先生は持っていると、役に立つことがきっとあるだろう。

中級程度でややマンネリ気味の生徒に持たしてもいいかもしれない。

トップへ戻る   1つ上に戻る

© 2015- 田所理央 ご意見・ご感想は t.masato@mathemarimo.bird.cx までお願いいたします。