あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 連弾・二台ピアノ 

 

モシュコフスキー スペイン舞曲集 Op.12     全音

モシュコフスキーの「スペイン舞曲集」を取り上げます。モシュコフスキーはポーランド系のユダヤ人。ブラームスの ハンガリア舞曲やドヴォルザークのスラヴ舞曲と並んで人気があるが、今となってみればそのエキゾチシズムというか、スペイン風の香りはあまりなく、 その分、日本ではやや弾かれる機会が少ないのかもしれない。

スペイン舞曲集 Op.12
番号 難易度p 難易度s 推薦
 1 12 12
 2 14 13
 3 14 14
 4 11 12
 5 12 12  

1.中間部のやや哀愁のあるメロディーが当時はスペイン風に聞こえたのでしょう。この曲集で多分最も有名。

2.今聞けば、これが一番エキゾチシズムに溢れている。primoはルバートした方がいいが、そうすると合わせにくくなるのが難しいところ。

3.手が入り組んでいて、その分難しい。速く弾くと二人の16分音符をぴたっと揃えるのが難しくなる。

4.スペインの優雅な踊りという感じ。あまり速く弾かないように。

5.ボレロ。secondがリズムを常に正確に取ること。速く弾き過ぎないように。

総合評価   A

最初にお詫びから。会員の皆様にお配りしている「一覧表」の「スペイン舞曲」の難易度に大きな誤りがあります。 難易度17-16、17-43、19-38に挙げられていますが、こちらの表に記されているものが正しいものです、お詫び方々 訂正させていただきます。このような大きな誤りがなぜ生じたかにつきましては、もはや定かな記憶がないのですが、 おそらく一覧表作成間際に連弾曲の数が少なく、楽譜を見ただけで適当に決めてしまったのか、楽譜を購入したのは 二十年近く前ですので、その際に記しておいた数値を他の曲のものと移し間違えたのか、おそらく両方であろうかと思います。 大変申し訳ございませんでした。

で、この曲集は中級の初め程度の連弾曲集として、とてもいい。

レッスンで連弾を良く使用する先生には、中級あたりでフランスものに優れた連弾曲があるのだが(マ・メール・ロア、 小組曲、ドリー)、生徒によっては、フランスものの感覚がまだよく分らず、あまり喜ばない場合も結構ある。そういう生徒に とって最適の曲集。

近代以降のスペイン音楽を知っている人間にとっては「スペイン舞曲」という名称に戸惑いというか、スペインものという期待をしているとある種の物足りなさを感じるだろうが、普通の生徒にとっては、古典派、初期ロマン派の延長くらいの感覚で捉えることが出来るので、教材としては却って使いやすい。

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