あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 教本 

 

トンプソン はじめてのピアノ教本 3  ジョン・トンプソン  大島妙子訳  ヤマハ

この巻では一音一音ではなく、「フレーズ」に意を払うことに重点が置かれているらしい。

番号 曲名 作曲者 難易度 評価
 1 メロディー    2  B
 2 はち みんよう  2  A
 3 からさわぎ みんよう  2  B
 4 あるひとは フォスター  3  C
 5 どうぶつまつり みんよう  3  B
 6 かわのていぼうで    3  B
 7 ひので    3  B
 8 びっくりばこからとびだした    2  A
 9 ブギウギをひくビル    3  B
10 あかいむねのコマドリ    3  A
11 シャッフルしよう    2  B
12 シャドー・ダンス    3  B
13 きょくげいし    3  C
14 アクロバット    2  B
15 リズムがすき    3  C
16 インディアンのぶぞくダンス    3  A
17 ケーク・ウォーク    3  B
18 わおんでとびまわろう    3  B
19 ぶんさんわおんのエチュード    4  C
20 ふるいみんよう    3  A
21 ぶんさんわおんでてをこうさするエチュード    4  B
22 ちゅうごくのげき    3  C
23 のうみんのダンス みんよう  3  A
24 へんロちょうちょうのエチュード    4  B
25 オーソレミオ イタリアのみんよう  4  A
26 カウボーイのうた    4  A
27 ちょっとラグタイムふうに    4  B
28 ホリデイ・ソング    4  B
29 ざっざっざっ ルート  3  A
30 つきのひかりのしたで    3  B
31 おげんきですか    4  A

1.フレーズの説明がある。

2.ぶんぶんぶん、です。

3.左の指は1~4でもいいと思う。

4.手首のスタカートの練習。6度がある。

5.ヘ音記号下のソ・ラ・シの説明(曲に出てくるのはソだけ)。

6.ポジションの移動の説明。

7.グリーグの「朝」の主題の一部を借りている。松葉のクレシェンドとディミネンドが出てくる。

ここでスラーの説明があり、ドロップ&ロールの弾き方の説明がある。トンプソンではこれは極めて重視されている。

8.よく耳にする曲。両手同時がないので易しい。ドロップ&ロールの練習。

9.これもドロップ&ロールの練習。ある程度速くないと面白くない。

10.やや特異なリズム。これをうまく弾けたら、かなりセンスがある。

ここで半音と全音の説明がある。

11.「三つの音のスラー」の練習。最後から2小節目の左のDの3は2のミスプリを思われる。

12.出だしの動機はよく聞くものである。瞬間的に手が交差する。

ここで長音階の説明がある。

13.音階を両手に分けて奏する。G durの音階だが。

14.これはF durの音階

15.シンコペーションの練習。

16.こういうのはもともとある曲の採譜なのかトンプソンが作ったのか、どっちなのかねえ。

17.連弾。secondは4。

三和音とその展開についての説明がある。

18.単純明快だが、それなりに曲になっている。

19.これは純然たるエチュード。

20.同じメロディーを二度、一度目は和音、二度目は分散和音の伴奏。

21.速いとかなり難しい。

22.アメリカ人がインディアンの音楽っぽいのを作ると結構様になり、東洋風のを作ると様にならない。やはり耳になじんでいるものの方が 、それらしくなるんでしょうねえ。

23.D durは初めてかな。

24.初めてのB dur。

25.オクターブポジション、手は少なくとも6度は届かないと苦しい。

26.マイボニーです。2小節目の右432となっているが、手の小さい子どもは431として次にクロスの2の方がいいと思う。

27.ほとんど2拍子の感覚で弾く方がいい。

28.初めてのA dur。

29.6/8 教本として最初の6/8の曲はもう少し遅い方がいいと思うのだが。

30.ポジションの移動はないが、Esなので弾きにくい。

31.「しあわせなら手を叩こう」です。

総合評価    B+

少し迷いましたが、評価Aが少ないので、こんなものかなあ、と。

とはいうものの、使えない曲というのはほとんどないです。教本の場合は、純然たるエチュードが随所に入ってくることはやむを得ないわけであり、それもおおむね工夫されています。

最後の方がちょっと詰め込んでいるというのも、よくない印象。

一番気になるのは、ここでこのシリーズが終わってしまっているということ。次はどうすんねん、という感じなのよね。トンプソンの1巻は易しすぎるし、2巻は難しすぎます。まあ、今でこそ、いろんな教本が目白押しだから、何とでもなりますけどね。

いい教本であることは間違いないですが、私ならこれを使うんだったら普通のトンプソンをそのまま使い、別に何か併用します。

教材として本質的なこととはまるっきり関係ないことで一つ最も気に入らないこと。表題をすべてひらがな、というのはぜひともやめてほしい。途中の説明はともかく、表題くらいならば、漢字を混ぜる方が教育上はるかによろしい。先生が一回読んでやれば、それで子どもは覚えます。

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