あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 教本 

 

トンプソン はじめてのピアノ教本 2  大島妙子訳  ヤマハ

バイエル・メトードローズに続く第三の勢力となった「トンプソン」が、幼児向きの教本を書いています。かなり以前からあったようなんですが、日本版は2008年とごく最近の出版。作曲者名がないのはトンプソン作と思われる。

番号 曲名 作曲者 難易度 評価
 1 がっこうで  1  B
 2 おにごっこ  1  B
 3 もりをぬけて ウェールズの民謡  1  A
 4 トロンボーンふき  2  B
 5 オー、スザンナ フォスター  2  A
 6 10にんの小さなインディアン みんよう  1  A
 7 なりひびくかね  2  B
 8 ひので  2  A
 9 バレエ・ダンサー    2  A
10 3びきのめのみえないねずみ  3  A
11 おどるカンガルー    1  B
12 リーダーにつづけ    2  C
13 ボートこぎ    2  A
14 じゅんびうんどう    2  C
15 セレナード    1  C
16 バグパイプをふく人がやってくる    2  B
17 むかしむかし    2  C
18 ながれぼし ドイツの民謡  2  C
19 やまのぼり    2  C
20 ごがつさいのダンス    2  C
21 ひつじかいの少女    3  C
22 イブニングソング    2  C
23 スケーター    2  A
24 おどるクマさん    2  C
25 こうきょうきょく「しんせかいより」のテーマから ドヴォルザーク  2  A
26 こっちへおいで ふるいあそびうた  3  A
27 ロンドンばし イギリスの民謡  3  A
28 きょだいなかいだん    3  C
29 わらのなかのしちめんちょう    2  A
30 インディアン・トム・トム    3  B
31 よくねむってごらん    3  B
32 プレリュード Op.28-20から ショパン  2  B
33 あいさつ エルガー  3  A
34 ザ・バンド・プレイド・オン ワード  3  A

1.一巻の復習。4種類の音符と3種類の休符。

2.8分音符が出る。

3.これも8分音符の練習。アウフタクト。

4.両手奏。

5.右手12の3度が出てくる。これは別に必要がないとも言える(指使いを3431にすれば)。指示どおりにするかどうか、ちょっと考えるところ。 加線が出てくる。

6のあとにワークシートあり。

7.シャープが出てくる。ペダルを使えれば使う。

8.フラットが出てくる。いい曲です。

9.どこかで聞いたことがある。

10.ト長調。ポジションの移動あり、難しくはない。

ここでワークシートがある。一点イ、ロ、二点ハが出てくる。

11.先生パートを必ず弾いてやること。一人では面白くない。

12.対位法的。

13.ちょうちょう、です。

14.ユニゾン。

ヘ音記号ハニホが新しい音として出てくる。

15.左手の読譜練習。

16.ミュゼットの易しい編曲。Cに移調すると、いまいちの感になる。

17.ナチュラルが出てくる。曲はCとしたが、無味乾燥というわけではない。

18.これは一般向きのトンプソンにもある。ポジションの移動あり。

19.一度目が、登頂失敗、二度目が成功なんでしょうかね。

二点ハ~トまでのワークシートがここにある。

20.新しい音の練習。片手。6度ポジションあり。

21.ポジションの移動あり。ここらへん、面白くない曲が続く。

ここで、和音の説明あり。

22.これは一人では全くつまらないので、初見でいきなり先生と合わせた方がいい。合わせれば曲らしくなる。

23.左メロディー。最小限の動きでなかなかいい曲を作っている。

24.23より少し難しくなっているが、曲のできは23の方がいい。

25.オクターブ記号が出てくる。編曲そのものはイマイチだがこの難易度ではやむを得ないか。

26.これはあちこちで見かける。最初のメロディーが違うものもある。

27.3拍子に編曲してあるのは初めて見た。

28.交差あり。

29.これはうまい編曲。

30.アメリカ系教本には、こういう曲(インディアン~という題で、左に重音の連打がある)が必ず一つはある。

31.少し長い。雰囲気を出すのは難しいかも。

32.こういう編曲方法がありなのか、という感じ。ただ、これは一人で弾いてても面白くないだろうねえ。54の3度あり。

34.最後の二曲はいずれもなかなかいい編曲の連弾ですが、この順番(最後に軽いもの)が、いかにもアメリカ系教本らしい。

総合評価    A-

高い評価を得ている「トンプソン」の姉妹版ということで、ある程度期待していましたが、期待にたがわぬ出来です。

中ほどで、やや面白くない曲が続きますが、入門書の場合は、それはほぼ必然というか、まず避けられない。この程度なら少ない方です。

ポジションの移動やら、6度ポジションやら、交差やらがかなり易しい段階で出てくるため、難易度が不ぞろいに見えますが、実際に使う分にはこの通りの順番で差し支えありません。

幼児向きの素晴らしい教本が、また一つ出たということでしょう。

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