あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 教本 

 

グローバーピアノ教本5  東亜音楽社

一つだけ穴の開いていたグローバーシリーズの5巻。これで教本は全部検討することになります。併用曲集のほうもリクエストが入ってるので近々。

曲名 作曲者 難易度 評価
メヌエット ハイドン  8  B
賛美歌 グローバー  6  B
ソナチネ LATOUR  7  B
おしゃべり モーツアルト  7  B
カノン ライネッケ  8  B
さくら グローバー  9  B
新しい人形 チャイコフスキー  7  B
エチュード ストリーボッグ  5  A
狩猟組曲 テュルク  6  A
ソナチネ Op.30-3 ボルク  6  B
教会にて ケーラー  6  C
変イ長調のプレリュード グローバー  7  C
バラード ブルグミュラー  8  A
静寂の海 グローバー  8  C
紡ぎ歌 エルメンライヒ  7  A
道化師 カバレフスキー  6  A
ロック グローバー  6  B
ワルツ クレメンティ  8  B
トッカーティナ グローバー  7  B

○メヌエット 二部形式の説明がある。ただし私にはこの曲が二部形式の良い例であるとは思えないのだが。

○賛美歌 結構きれいな曲。

○ソナチネ 作曲者はラトゥーとでも読むのでしょうかね

○おしゃべり 手の小さい子には抵抗あり。

○カノン 練習方法まで書いてある。

○さくら LeisurlyはLeisurely(のんびりと)の誤植と思われる。最後の左右の分割方法はリズムが不鮮明になるのでお勧めできない。 別の方法を考えるべきだろう。

○新しい人形 ちょくちょく見かけることは見かける。

○エチュード あちこちで見かける。中間部の右の指を13としている、それでもいいが23の方が自然とは思う。5巻に入れるには易しいと思うが。

○狩猟組曲 3つの短い曲からなる、よくまとまっている。

○ソナチネ 易しい曲だが、全楽章弾きとおすのは、この段階では難しいかも。

○教会にて この手のはよほど美しくないと、日本人にはピンときません。

○変イ長調のプレリュード 2番は1番を分散和音にしただけ。

○バラード これはおなじみ。

○静寂の海 思いつきの域を出ていないような気がする。同じ全音音階でも湯山昭の「星の国の物語」の方がはるかに素敵。

○紡ぎ歌 これは定番。

○道化師 これも定番になりましたかねえ。

○ロック こういうのはさほど難しくない。

○ワルツ どう見てもワルツではないが(笑)。題名はクレメンティがつけたのかねえ。中間部11小節目右手1拍目Cになっているが Aの誤りと思われる。

○トッカーティナ 変拍子。中間部はボサノバと考えるとリズムに乗りやすいが、それが作曲者の意図に叶うかどうかは不明。

総合評価     B-

オリジナルの少ない教本で、これだけAが少ないと、さすがにあまり使いたくない。使えないというほどでもないが、ほかにいくらでもあるだろうという感じ。

まあ、難易度はほぼ6~8ということで、昔で言うとバイエル修了あたりだから、グローバーを主教材に使う場合は4巻まで使って以後はさまざまな曲集に乗り換えていくというのが望ましいかと。

曲順も、難易度順では絶対にないし、何らかの方針に基づいているのかというと、その方針というのが読めないし。どうもこの巻は グローバーシリーズの中では最もできが悪いかと。

あえて言えば、形式というものを理解させようとしている巻なのかもしれません。

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