あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 教本 

 

バーナムピアノ教本 3  中村菊子解説・訳    全音楽譜出版社

「バーナムピアノテクニック」ですっかり有名になった、エドナ・メイ・バーナムによるピアノ教本です。リクエストの関係で3巻から 取り上げます。作曲者名が書いてないものはバーナム作曲と思われる。

曲名 作曲者 難易度 評価
リバーボード  2  B
きれいな子猫  2  A
歩いて止まれ  2  C
小つぶのあられ  2  C
インディアンがやってきた  3  A
ろばたで    2  B
水玉もよう  3  C
こだま  3  B
2階だでのバス  3  C
かわりばんこ  2  B
山のぼり  3  B
テン リトル インディアンズ (アメリカ民謡)  2  A
キャンプファイア  3  A
おやすみ  2  B
インディアンの子守歌  2  C
床屋さんのネオン  2  B
ワルツを踊ろう    3  C
ぶんぶん蜂  3  B
読書の時間  2  C
おじいちゃんのメガネ  3  B
出番の合図  3  C
チャイナ・ソング  3  A
アクロバット  3  B
聖歌隊  3  B
バンジョー  3  B
雨靴はいてお出かけ    2  C
こっちとあっちで歩いてみよう  3  B
おおスザンナ フォスター  3  A
ねこやなぎ  2  C
空からのながめ フォスター  4  B
きこりの歌  3  B

○リバーボード 繰り返しが出てくる。

○きれいな子猫 休符をうまく使っている。

○歩いて止まれ フェルマータが出てくる。子供は喜ぶかも。

○小つぶのあられ スタカートの練習。ポジションの移動あり。

○インディアンがやってきた アクセントが出てくる。ハ短調(調号ではない)。

○ろばたで 音域の拡大、2点ニ。ト長調。

○水玉もよう 1番かっこと2番かっこの練習。ポジションの移動あり。

○こだま 音域の拡大、2点ホ。

○2階だてのバス 保持音がある。

○かわりばんこ 音域の拡大、2点ヘ。ひだりの54の連続は難しいかも。

○山のぼり 交差が出てくる。

○テンリトルインディアンズ ヘ長調。13の縮小あり。ritが出てくる。

○キャンプファイア クレシェンドとディミネンドが出てくる。アウフタクト。ちょっと曲らしくなる。

○おやすみ ヘ音記号の上部加線が出てくる。

○インディアンの子守歌 上に同じ。

○床屋さんのネオン これもちょっと曲らしい。強弱記号の練習にもなる。

○ワルツを踊ろう ト音記号下部加線が出てくる。12のクロスあり。

○ぶんぶん蜂 ある程度速く弾かないと蜂にならない。

○読書の時間 音域の拡大、ひらがなの「ろ」。

○おじいちゃんのメガネ メガネを探してうろうろしている感じ。

○出番の合図 音域の拡大、ひらがなの「い」。

○チャイナ・ソング それっぽい雰囲気はある。

○アクロバット 音域の拡大、ひらがなの「と」。

○聖歌隊 3段目頭の左は21でもいいと思う。

○バンジョー 繰り返しはつけるべきだろう。

○雨靴はいてお出かけ 和音の練習。

○こっちとあっちで歩いてみよう 転調がある。原題がわからないが、この訳は妙に日本語としておかしい気がする。

○おおスザンナ ニ長調。少し難しい。

○ねこやなぎ 同じニ長調でもこちらの方がずっとやさしい。スザンナが先になっているのはアメリカ人には耳になじんでいるから 易しいということなのだろうか。

○空からのながめ ヘ長調。フォスターにこんな曲あるんですねえ。7度あり。

○きこりの歌 総合練習でしょうかね。

総合評価     B+

個別の評価はたいしたことないが、全体の印象は悪くない。

一つには、教本としてしっかりしているということがあるからかと思います。

楽曲としてみた場合、さほどいい出来ではなくとも、教本の中においては重要な役割を果たしているということがあります。つまらない曲が長く連続していますと、子供はさすがに嫌になりますが、たまに紛れ込んでいても、さほど意には介しないものです。

で、逆に考えると、難易度のせいもあるでしょうが、複雑な作品がありません。いずれもある種の単純さに貫かれていて、わかりやすいのです。とっつきやすいというのは、子ども向き教本の場合、重要なことです。

少し気になるのは、アメリカ人向きということなのか、手がある程度大きい(7度くらいは届く)ことを想定しているような感を受ける、ということかな。ま、それも、一部の曲だけです。

3冊目でほとんど難易度3。ということは幼児向け、もしくは普通の教本だとやや進度が早くてついていくのがしんどいという子供向け。基礎を徹底的にという方針の先生なら、一度に大量に曲を与えて使うという手もあるかな。

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