あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 教本 

 

バスティン 中級レパートリー 3   東音企画

曲名 作曲者 難易度 評価
イ短調のアレグロ バスティン  8  B
ヘ長調のメヌエット バスティン  7  B
ニ長調のミュゼット バッハ  6  A
ト長調のメヌエット バッハ  7  A
ハ長調のプレリュード バッハ  9  A
アリア パーセル  8  A
ハ長調のメヌエット スカルラッティ  8  C
ト長調のエチュード バスティン 10  B
アレグロ・スケルツァンド ハイドン  8  A
ソナチネ クレメンティ  8  A
エリーゼのために ベートーヴェン 13  A
マズルカ バスティン 10  B
ノクターン バスティン  8  C
紡ぎ歌 エルメンライヒ  7  A
ロマンス メンデルスゾーン  8  B
船乗りの歌 グリーグ 10  B
ルパート騎士 シューマン 13  A
トッカティーナ カバレフスキー  9  A
ソナチネ カバレフスキー  9  A
イワンは歌う ハチャトゥリアン  7  A
フラメンコ バスティン  8  A
パガニーニの主題による変奏曲 バスティン  9  B

○イ短調のアレグロ 中間部は遠隔調に転調しているのが珍しい。交差あり。

○ヘ長調のメヌエット この曲の前に装飾音の説明あり。まあ、擬似バロックですかね。

○ニ長調のミュゼット アーティキュレーションはこのままでもいい。

○ト長調のメヌエット 24小節が通常流布されているものと異なる。アーティキュレーションも相当独自、 理がないわけではないが、今の日本でこういう弾き方は珍しいだろう。

○ハ長調のプレリュード これは問題なし。

○アリア もう絶版になった併用曲集で、私がよく使っていた曲。最近見かけなかったがここにありましたか。 指使いが特異にならざるを得ないので、左手の2声になっている箇所を全部単旋律に変えてしまう手もあるだろう。

○ハ長調のメヌエット 装飾音の練習かな、曲自体はいまいちのような気がする。

○ト長調のエチュード 分散和音の練習。速く弾くとかなり難しくなる。

○アレグロ・スケルツァンド 普通版ソナチネアルバムの21番。こちらのアーティキュレーションの方がいい。

○ソナチネ Op.36-1。アーティキュレーションは時々通常と異なるものがある。3楽章のデュナーミクを だいぶ変えている。2楽章のトリルの数は6つ(これは私の考えと同じ)。

○エリーゼのために 指使いから察すると、バスティンはかなり遅いテンポを想定しているようである。 すると難易度も一つか二つ下がるが。

○マズルカ ショパンのOp.67-4によく似てますなあ。

○ノクターン これもショパンの3番を思い出させる。できは前曲より全然よくないが。

○紡ぎ歌 指使いは最善に近いかな。

○ロマンス 初めて見るが、いかにもロマン派の小品。

○船乗りの歌 叙情小曲集 54番。名曲とは思えないが印象には残る。

○ルパート騎士 普通は「サンタクロースのおじいさん」と訳されている。欄外の説明が貴重だが、サンタクロースの 敵役というか「なまはげ」みたいなものだそうです。

○トッカティーナ こどものための小曲集 12番。あちこちで見かける。

○ソナチネ 同上、18番。37小節4拍目からつぎのへの右スラーは日本版にはない。

○イワンは歌う 「少年時代の画集」1番。邦訳名では「小さな歌」。

○フラメンコ バスティンの作品の中ではこれが一番いい。でもこれ近代かねえ、ロマンだよな、どう見ても。

○パガニーニの主題による変奏曲 これは確かに近代だが。変奏5で突如雰囲気が変わり違和感をぬぐい得ない。 変奏6の音はこれでいいのかなあと思う箇所あり。

総合評価     B+

中級レパートリーの3冊目、これが一番出来がいいかもしれない。

選曲がまずまず、バスティン自作のものもそこそこ使えるものが多い。

2曲、ちょっと難しいんじゃないかいと思われるものが混ざってます。ただ、私の感覚ではそこらへんから中級というイメージがあるから、難易度8前後が主のこの本で中級がおしまいとなると、上級ってのも全然たいしたことないという感じはする。

評価Aとならないのは、この程度の選曲集ならほかにもいっぱいあるわけで、バスティンはその中では 少々割高という感が否めないからである。

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