あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 教本 

 

リラ・フレッチャー ピアノコース ブック2 中村菊子・渡辺寿恵子解説訳 丹羽友美訳詩  全音楽譜出版社

1986年に日本版の初版が出ているので、ほぼ定着した教本ということが出来そう。ただ、どうだろう店頭で見かけるのは 近年になってからのような気がする。少しずつファン層を拡大しつつあるということなのか。リクエストの関係で 2巻から調べることになる。そのうち1巻にも戻ります。

番号 曲名 作曲者 難易度 評価
 1 プレイボール 古いうた  2  B
 2 日の出の峡谷    2  C
 3 気まぐれ子うま    2  D
 4 月かげ    2  C
 5 音階 フランスのうた  2  B
 6    2  D
 7 カヌーをうかべて    2  B
 8 クリスマス・イブ ハイドン  2  B
 9 牧場のおじさん 古いうた  3  A
10 森の番人    2  B
11 みつばち    2  A
12 ローラー・コースター    2  B
13 塔の時計    2  A
14 ミ・ソ・シ    2  C
15 ロビンソンクルーソーとけらいのフライディ    2  C
16 ラ・ファ・レ    2  D
17 手首のスタカートの練習      
18 笛吹きと小鳥    2  B
19 シロホン 古いうた  2  A
20 騎手    3  C
21 山のうた フォークソング  2  C
22 船乗りの歌 ドイツのうた  2  B
23 スキー フランスのうた  3  B
24 わにのクロール    2  
25 あやつり人形    2  C
26 あるこうよ    2  B
27 ポリー・ウォリー・ドゥードル 古いうた  3  A
28 バンジョーの歌    2  B
29 モーター・バイク フォークソング  3  B
30 太鼓たたき    2  A
31 汽車の旅 バイエル  3  C
32 入江で    3  C
33 ライオン    3  B
34 つりばし    3  
35 潜水艇で フランスのうた  3  B
36 笛吹きの息子 古いうた  2  A
37 起床ラッパ ビューグルのうた  3  B
38 朝の歌    3  B
39 オランダのダンス    2  B
40 ボビー・シャフトー イギリスのうた  3  B
41 ホプホプホプ ドイツのうた  3  B
42 ウィリー・ウィンキー    2  
43 海の歌    3  B
44 狩りに行こう イギリスのうた  2  B
45 パレード    3  A
46 カウボーイの歌 古いうた  3  A
47 川のうえ    3  B
48 子もり歌 ブラームス  4  A
49 ワルツ ドイツのうた  4  A
50 クリスマス・キャロル ドイツのうた  3  A
51 花火 ミューラー  3  C
52 かわいい子ねこ ドイツのうた  3  A
53 ジャングル・バンド    3  A
54 バグパイプ    4  A
55 わらの中の七面鳥 アメリカのうた  4  A
 1 川のほとり    3  A
 2 まほうの時計 ケーラー  2  C
 3 ビル・グロガンさんの山羊 古いうた  4  A
 4 どっちかな    3  C
 5 キラキラ星    4  A
 6 かもしかジャンプ    3  C

1.右手1点ハ~ト、左手ハ~ト。

2.テヌートとスタカートがでてくるが、テヌートの説明が「軽いアクセントをつけて弾く」とある。 極めて実用的な説明であるが、入試では×にされるかも。

3.バイエル的かな。

4.♯、♭、ナチュラルが出てくる。12のクロスがある。

5.スケールがでてくるのは最後だけ。曲は素朴で美しい。

6.ユニゾン。

7.ハ短調。調号ではなく臨時記号で記している。

8.ハイドンの「驚愕」のメロディ。

9.6度ポジション。「マグドナルドおじさん」です。

ここで長音階(C、G、F、D)と半音階の説明がある。半音階は左右対称になるようにDから はじめている。

10.右手1点ト~2点ニ、左はオクターブ下。

11.「ぶんぶんぶん」です。

12.アクセントの練習かな。

13.へ音記号の下のソが出てくる。

14.装飾音が出てくる。

15.メロディと伴奏の弾き分けの練習。

16.14と同じく読譜の練習。

17.曲ではない。この練習は重要。

18.手首のスタカートで全部弾く。なおmpを「中くらいの弱さで」としてあるが、日本語としておかしいだろう。

19.チャップスティックの前半。

20.指の縮小と12のクロスがある。

21.ヘ長調のポジション。8分音符が2巻では初めて出てくる。

22.メロディが左右に分割されている。

23.ポジションの移動あり。へ音記号上部加線が出てくる。

24.これは純然たる指の練習。課題は縮小。

ここでフレージングの練習が入る。トンプソンでいうドロップ&ロール。説明はより丁寧。

25.フレージングの練習。

26.これは3音のフレージングの練習。

27.フレージングの練習の仕上げかな。

28.ポジションの移動。

29.ここまでの総合練習かな。

30.一番カッコと二番カッコがでてくる。左手のみ。

31.バイエルの39番、23番、24番をくっつけてある。

32.左手メロディー。

34.スケールの準備練習みたいなもの。

ここで C、G、D、A、F、Bの長音階の練習がある。

35.スケールはでてこない。

36.スラーとスラーの間を離す必要はないだろう。

37.どこかで聞いたメロディーではある。

ペダリングの説明があるが「ひいてふんで」は「弾くと同時にあげて、ふんで」にしないと 音がにごる。

38.朝の歌 ペダルの練習。

39.連弾。secondoは難易度3.

40.ポジションの移動のれんしゅうかな。

41.真ん中の部分の音価が2分の1になってる楽譜も見たことがある。

42.曲と言うよりは、読譜の練習を兼ねたお遊び。C音が5種登場する。

43.ペダルの練習だが、ペダルなしでもいけますけどね。

44.冒頭のフェルマータの処理に注意。

45.ここまでの総合練習。

ここで移調の練習が入っているが、実行するかどうかは微妙なところ。

46.マイボニー、ですな。

47.付点4分音符が出てくる。

48.いい編曲だが、少し難しい。

49.左手に指替えが出てきているのだから、当然3段目最終小節右の5も45の指かえにするべき。

50.ゆっくりとした曲です。

51.3連符の練習。

52.この指使いでは終わりから2小節目の右手はつながないということになる。つなぐのならFisを1にせざるをえない だろう。

53.この教本では珍しい、ややポピュラー的な軽いのりの曲。

54.バグパイプを模した曲はたいてい5度を使うのだが。この曲は装飾音だけにとどめている。

55.少しメロディーを変えて易しくしてある。

1.ここから特別課題というものが6曲ある。先生は一切手伝うなということである。しかしこの曲は Gesだからなあ・・これはちょっと説明が必要だと思う。フラットの数を見ただけで普通嫌になるだろう。

2.これは特別課題にふさわしいかな。単純だし。

3.これは指かえの課題。

4.曲としてはつまらないが、まあ課題としては意味がある。

5.後半の左は少し難しいかも。

6.和音と分散和音の課題。

総合評価     A-

少し迷ったが、入門用教本というものは評価Cあたりの曲がそこそこあるのもやむをえないことなので、一応Aとした。

一言で言えば、ドイツ系に近いアメリカ系教本、とでも言おうか。普通のアメリカ系教本からポピュラー的要素をなくした教本、と言う感じ。

トンプソンをもう少し硬くした教本、と言う方がわかりやすいかも。

他の本にない特徴としては、同じ指で違う音に平気で移行する形が多い(もちろんフレーズの切れ目なのだが)、これはあとあと+にもなるし、下手すると-にもなる、注意は必要だろう。

もう一つ、この段階(難易度3~4)で指換えが登場している。指換えは大事なテクニックであるが、そのことを意識している教本である。

マイナス点としては、つまらぬ曲が散見されること。曲が古典派とロマン派にほぼ限られるということ。

もう一つ製本上の都合だろうが、少し詰め込みすぎていて、決して見やすいとはいえない楽譜である。 著者のせいではないのだが、入門者用教本ともなれば、やはりマイナス点であろう。

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