あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 教本 

 

アルフレッド・ピアノ導入コース D 

          W.A.パーマー/M.マニュス/A.V.レスコ著  田村智子訳   全音楽譜出版社

アルフレッド・導入コースのD、この巻から普通の大きさになる(Cまでは横長)。なお、ほとんどの曲が著者の作曲と思われる。

曲名 作曲者 難易度 評価
てじなし    2  A
フーピーティーイーヨー    2  B
ロックンロールロケット    2  B
めざましラッパ    2  A
さかなつり    2  B
ベートーベンさまへ    2  A
アミーゴ    2  C
ぼくのコンピューター    3  B
メヌエットとトリオ    3  B
マーチ「4つのポジション」    2  D
ワルツ「5つのポジション」    2  D
ブルーなブルース    3  B
ハープソング    2  D
コンサートピース    3  C
ロックンハンオン    3  B
グーパーパン ブギ    3  A
わくせい    2  C
なんてハッピーデー    3  A
ななしのごんべえ    3  B
ト長調の賛美歌    2  B
みざる、きかざる、いわざる    2  B
にんぎょ    2  B
さばくをたびするキャラバン    2  A
やきゅうのしあい    3  A
ばんざい    3  B

○てじなし これはいい曲です。

○フーピーティーイーヨー ト長調、Fisは出てこない。

○ロックンロールロケット スイングして弾いてみよ、という指示がある。割と面白い。

左手のト長調のポジションが1オクターブ上となる。ヘ音記号の上部加線が出てくるということ。練習曲が一つ。

○めざましラッパ これはよく聞く曲。作曲者不明の伝承曲だろう。

○さかなつり こういう割と品のある陽気さというか軽さ、というのは上質のアメリカ系教本の特徴かなあ。

○ベートーベンさまへ エリーゼのもじりだが、この難易度でよく作っている。

○アミーゴ ポジションの移動が出てくる。

○ぼくのコンピューター これもポジションの移動だが、転調もうまいし、曲想もいい。

○メヌエットとトリオ クラシックスタイル、とあるように、古典派の模写だが、こういうのより前曲のような ものの方がこの教本は出来がいい。

○4つのポジション ポジションの移動の練習、曲の形式をとったというだけ。

○5つのポジション 上に同じ。

○ブルーなブルース 一応ブルースの定型。

ここでペダルの説明と練習がある。

○ハープソング ペダルの純然たる練習。

○コンサートピース ペダルの練習だが。CODAの日本語訳が「もう一つ終わりをつける」とあるが、これは何?

ここで臨時記号と半音の説明がある。

○ロックンハンオン どうってことないが、まあ、解りやすいかも。

○グーパーパンブギ 「むすんでひらいて」のパロディ。面白いけれど、子どもが喜ぶかどうか。

ここで「ぜんおん」の説明がある。

○わくせい 全音音階を使っているが、別に「全音」の説明をしたからといって「全音音階」を使用した曲を 弾かさなければならないことはないはずなのだが。

○なんてハッピーデー 練習曲としてはなかなかいい。

○ななしのごんべえ 原題がわからないが「ななしのごんべえ」という訳はどうも曲にふさわしくない気がする。

ここでテトラコードの説明があり、CとGのスケールが出てくる。

○ト長調の賛美歌 同じもののハ長調版が次にある。

○みざる、いわざる、きかざる 最後のフレーズで子どもは喜ぶかな。

○にんぎょ ただのスケールなんだが、まあ、うまく工夫している。

○さばくをたびするキャラバン 曲はいいが、これはト短調なんだけどねえ、調号をト長調にしてあるのは 賛成しがたい。

○やきゅうのしあい ポジションの移動なしでこれだけの曲が作れる。

○ばんざい 充実した音をだすこと。

総合評価     A-

アルフレッドの導入コースの4冊目(調べるのは2冊目)。2冊を見た限りではどうもアルフレッドは基礎コースより導入コースの方が出来がよさそうですねえ。

進み方に無理がないし、曲もオリジナルを含めて出来がいいのが揃ってるし。

まあ、アメリカ系教本ですから、基本的に軽いのですが、そのなかでも比較的上品というか、クラシック音楽と いうイメージに近いものが結構あります。

導入コースといっても、幼児用という感じはない。小学生くらいまではこちらでいい感じ。中学生以上にはさすがにやや進度が遅いかもしれない。

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