あるピアニストの一生

ピアノ教材研究 教本 

 

グローバー・ピアノ教本 4  東亜音楽社

グローバーの4巻です。過去に調べた2、3巻はなかなかのものでした。

曲名 作曲者 難易度 評価
夜明け グローバー  5  B
いたずら グローバー  5  C
アラベスク ブルグミュラー  6  A
ゆるやかなダンス グラウプナー  6  B
スキップ シュミット  5  B
プレリュード グローバー  7  B
歌曲 フリードリヒ・バッハ  5  C
奴隷船 グローバー  6  B
メヌエット C.P.E.バッハ  7  B
夜の風 グローバー  6  C
兵隊ごっこ グローバー  5  C
あこがれ グルリット  5  B
ジェリコの戦い 民謡  5  B
早起き鳥 ル・クッペー?  3  C
ナイチンゲール ル・クッペー  4  B
そりの鈴 グローバー  5  B
牧歌 ル・クッペー  5  C
くもりぞら ルモアーヌ  7  B
狩猟 グローバー  8  B

○夜明け これまでの復習という位置づけかもしれないが、実際はペダルの練習。

16分音符と16分休符の説明がある。

○いたずら この16分音符は一気に弾く気分。

○アラベスク ご存知、ブルグミュラーの名曲。

トリルの説明があり、チェルニーの練習曲がある。

○ゆるやかなダンス 最初の3度はレガートでもスタカート気味でもいいと思う。

○スキップ こういう単純なのは、こどもは割りと喜ぶんですがね。

増3和音の説明がある。

○プレリュード アルペジオがあり、手が小さいとだいぶ困難。

○歌曲 8分の3拍子が出てくる。

減3和音の説明がある。

○奴隷船 和音の連続は結構難しいもの。

○メヌエット Es 見た目よりは難しい。

半音階の説明と練習曲がある。

○夜の風 純然たる半音階の練習曲で速さによってだいぶ難易度は異なる。

付点8分音符の説明がある。

○兵隊ごっこ 付点の練習。

○あこがれ 雰囲気を出すのは難しいかも。

シンコペーションの説明と練習がある。

○ジェリコの戦い リズムが通常聞かれるものと異なる。普通の方がシンコペーションの教材にふさわしいと思うのだが。

装飾音の説明がある。

○早起き鳥 装飾音の練習。易しい。

○ナイチンゲール 作曲者名が書いてないが、これはル・クッペーの作。前曲にル・クッペーとなっているのが ミスプリで、前曲はグローバーの作ったただの練習曲なのかもしれない。

○そりの鈴 装飾音の練習。

○牧歌 ABCの2番。

○くもりぞら ルモアーヌの練習曲Op.37-10です。左手の練習にもなる。

アルペジオのちょっとユニークな練習がある。練習曲も。

○狩猟 2オクターブのアルペジオの練習。

総合評価     B-

評価Aが1曲しかなく、総合Bはやむをえないところ。

教本としては、どのテクニックをどこで入れるかという配慮を優先しているため、たとえば装飾音の導入では 難易度がぐっと低くなったりする。まあそれは教本としてはやむをえないこと。

ただ、アルペジオのクロスがあるのは気になる。アメリカではもう少し年齢が上なのか、あるいは体格がいいのだろうが、日本の子供たちの場合はこの本に入るのはまだ小学校低学年ということが結構考えられる、少し抵抗があるだろう。

こどもが飛びつくような曲はアラベスクくらいだろう。使うのならば併用曲集もしくは他の教本と併用 することが望ましいと思われる。

トップへ戻る   1つ上に戻る

© 2015- 田所理央 ご意見・ご感想は t.masato@mathemarimo.bird.cx までお願いいたします。